タサキ(TASAKI)がグローバル経営体制を刷新 — リシャール・コラスがグローバルCEOに就任

Tasaki

3月16日(現地時間)、日本発ラグジュアリージュエラーの「タサキ(TASAKI)は、リシャール・コラス(Richard Collasse)がグローバルCEOに就任したことを発表した。同時に、グループの経営体制を大幅に刷新させ、グローバル展開のさらなる加速を見据える。

リシャール・コラス、グローバルCEOに就任

新たにグループ全体のブランド戦略と経営を統括するグローバルCEOに就任したコラスは、フランス・オード地方出身。パリ大学東洋語学部を1975年に卒業後、在日フランス大使館儀典課を経て、1979年にジバンシィ(Givenchy)に入社。1981年の日本法人設立と同時に代表取締役に就任した。

その後1985年にシャネル(CHANEL)に入社し、1993年には香港シャネルのマネージングディレクターを経験。1995年よりシャネル日本法人の代表取締役社長に就任。トラベル・リテール事業責任者や取締役会長なども歴任し、2018年からは会長として長年にわたり日本市場でのブランド戦略と事業成長をリードしてきた。現在はイオン株式会社の社外取締役も務める。

就任にあたり、コラスは次のようにコメントしている。

「田島前社長の後任として、TASAKIホールディングスの代表執行役社長 Global CEOに就任いたしますことは、私にとって誠に光栄の至りでございます。前社長のご功績とその精神を深く敬いながら、世界に誇る日本の美意識を体現しつつ、社員一人ひとりに寄り添い、その声に真摯に耳を傾けながら、謙虚な姿勢でTASAKIに新たな躍動をもたらしてまいりたいと存じます。グローバルラグジュアリー産業において、TASAKIブランドがそれにふさわしい国際的な輝きを放てるよう、全力を尽くす所存でございます。」

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リシャール・コラス(Richard Collasse)

田島寿一は会長として継続

2009年よりCEOを務め、ブランド名の刷新や国際展開戦略の確立など、タサキの変革と成長をリードしてきた田島寿一は、同日付で会長に就任。リブランディングによるブランド・クリエイティビティの強化や、国内外主要市場におけるリテール戦略の再構築に大きく貢献してきた田島が、代表執行役社長のポジションをコラスに引き継ぐ形となる。会長としては引き続き、ブランドへの深い信念と中長期的な視座から、経営の継続性を担う。

田島は今回の体制変更についてこう語っている。

「TASAKIを、世界の主要マーケットに於いて日本発のラグジュアリージュエラーと認知され尊敬されるブランドに育て上げることが、TASAKIが実現を目指す大きなビジョンです。この度、株式会社TASAKIホールディングス会長に就任するにあたり、代表執行役社長CEOのバトンを、私のラグジュアリー業界に於ける旧知の一人であり、またラグジュアリー業界での良きライバルでもあったリシャール・コラス氏に引き継ぐことができるのは、至極の喜びであります。コラス氏のラグジュアリー業界に於ける豊富な経験とネットワークが、必ずやTASAKIのビジョン実現を成し遂げるものと確信しております。」

日本・アジアをそれぞれの精鋭が牽引

日本国内の事業は、4月1日着任予定の小田切賢太郎が株式会社タサキの代表取締役CEOとして統括する。伊勢丹(現・三越伊勢丹)出身の小田切は、バーニーズ ニューヨーク(Barneys New York)での経験を経た後、1999年にエストネーション(ESTNATION)の創設に参画。2006年にはギャップ ジャパン(GAP Japan)バナナ・リパブリック(Banana Republic)の責任者を務め、2009年よりセリーヌ ジャパン(Céline Japan)のプレジデント&CEOに就任した。その後、2017年よりバーバリー・ジャパン(Burberry Japan)代表取締役社長、2022年よりフェラガモ・ジャパン(Ferragamo Japan)代表取締役社長として、日本市場におけるブランド戦略とリテール・オペレーションの強化を牽引してきた。タサキ ジャパン CEOとして、国内顧客との関係性の深化とブランド価値のさらなる向上を図る。

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小田切 賢太郎

一方、中国をはじめとするアジア市場は、マシュー・ベイ(Matthew Bay)がアジア社長として担う。2020年よりケリング(Kering)傘下の高級ジュエリーブランド、キーリン(Qeelin)においてグレーターチャイナのジェネラルマネジャーおよびマネージングディレクターとして、ブランドの中国市場における旗艦店網の拡大とブランド認知の向上、売上増加を実現してきた経歴を持つ。アジア・中国市場に精通したベイのもと、同地域での持続的かつ質の高い成長を推進していく。

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マシュー・ベイ(Matthew Bay)

世界的なジュエラーとしての地位確立へ

真珠の養殖から選別・加工・デザインまで一貫して自社で手がけるタサキは、1970年のマベ貝の人工採苗技術の確立という素材革新、熟練職人による手仕事、そして「バランス(balance)」をはじめとする大胆かつ詩的なデザインで世界市場に存在感を示してきた。

コラス、小田切、ベイという各市場を知り尽くした精鋭を揃えた新体制のもと、同グループは日本市場でのブランド深化とアジア市場での躍進に加え、ヨーロッパでのプレゼンス拡大も視野に入れる。

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