伊バイオマテリアル企業「ヴェジェア(Vegea)」、創業10周年でグレープスキンの生産体制を拡張

Vegea

3月16日(現地時間)、イタリア発のバイオマテリアル企業「ヴェジェア(Vegea)」が、同社の主力素材「グレープスキン(GrapeSkin)」の生産能力拡大を発表した。創業10周年という節目における今回の動きは、バイオベース素材の安定供給と実用性の向上を目指すものだ。

グレープスキンは、ブドウ加工時に生じる副産物を原料としたイタリア製のバイオベース素材であり、ファッションアクセサリーやフットウェア、ハンドバッグ、アパレル、インテリア、さらには自動車分野まで幅広く活用されている素材である。

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生産ライン拡張で供給体制を強化

今回の拡張では、生産ラインの強化に加え、ファッション用途およびインテリア用途に特化した新たな製造ユニットが導入された。これにより、生産量の拡大に加え、サンプル制作のスピード向上や納期の安定化が実現される見込みである。

また、供給体制の強化と同時に、素材としての品質維持も重視されている点が特徴だ。デザイナーにとって重要な外観の一貫性や質感、パフォーマンスを損なうことなく、生産スケールの拡大が図られている。

「責任あるラグジュアリー」を支える素材

グレープスキンは、植物由来成分をベースとし、動物由来素材を使用しない点に加え、高い審美性と汎用性を備えることで、「責任あるラグジュアリー」を体現する素材として位置付けられている。

すでにカルバン クライン(Calvin Klein)、ディアドラ(Diadora)、ベントレー(Bentley)といったブランドのプロジェクトやコレクションに採用されており、業界内での認知と実績を着実に広げている。

ヴェジェアの創業者であるフランチェスコ・メルリーノ(Francesco Merlino)は、今回の拡張について「デザイナーには、革新的な素材への安定したアクセスが必要です。我々の拡張された生産体制は、一貫した品質とともにクリエイティブのスケジュールを支えるものです」と語る。

循環型経済の中核としてのポジション

2016年に設立されたヴェジェアは、農業副産物を活用したバイオベース素材の開発を専門とする。グレープスキンを通じ、農業、グリーンケミストリー、テキスタイル製造を結びつけ、循環型経済の枠組みの中で低環境負荷素材を提供してきた。

今回の生産能力拡張は、単なる設備投資にとどまらず、サステナブル素材の実用化とスケール化に向けた重要なステップである。

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