3月18日(現地時間)、イタリア・フィレンツェで開催されるメンズファッションの国際見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Immagine Uomo)」は、第110回(2026年6月16日〜19日開催)におけるゲストデザイナーとして、シモーン・ロシャ(Simone Rocha)の参加を発表した。
ロンドンを拠点とするアイルランド出身のデザイナーであるシモーン・ロシャは、自身の名を冠したブランドの創設者兼クリエイティブ・ディレクターとして知られる。今回、フィレンツェの地にて特別なランウェイショーを開催し、自身のメンズウェアのビジョンを提示する予定だ。
今回の発表に際し、シモーン・ロシャは次のようにコメントしている。
「メンズカレンダーにおいて、初めてとなる独立したメンズウェアショーを発表する機会を与えてくださったピッティ・ウオモに、心より感謝申し上げます。美しいフィレンツェという背景のもとで、自身のメンズウェアの提案の全体像をお見せできることを大変楽しみにしています。伝統と戯れながら新たな領域を探求し、私自身の仕事と世界における新たな章を切り開いていきたいと考えています。誠実さと脆さ、真剣さと遊び心をもって、この挑戦に向き合います。」
また、ピッティ・イマージネのスペシャルイベント・コーディネーターであるフランチェスカ・タッコーニ(Francesca Tacconi)は、シモーン・ロシャの創造性について以下のように述べている。
「シモーン・ロシャの服は、その初期から人の目を引き、想像力をかき立て、感情を揺さぶってきました。」
「メンズウェアの一部がより慎重なスタイルへと傾きつつある現在においても、シモーンは常に自身とそのビジョンに忠実であり続けています。彼女の作品は、アイルランドや香港、アート、家族といった個人的なルーツやつながりから生まれる “親密さ”への考察です。それは時間を超えて身にまとう感覚的な旅であり、現在のスピードと遠い過去を短絡させるような組み合わせ、ゴシック小説とカルト的スポーツウェアの融合でもあります。」
さらにタッコーニは、ロシャのクリエーションについて、トレンドに従うのではなく創出する存在であると強調し、カテゴリーや時代、ジェンダーといった既存の枠組みを超えた独自の美学を提示し続けている点に言及した。
なお、ロシャの作品は、次回ピッティ・ウオモのテーマ「THE PITTI POOL」を発表するキャンペーンにも登場しており、イベント全体のビジュアルコンセプトにも関与している。
2010年にロンドン ファッションウィークでデビューしたシモーン・ロシャは、アイルランドや香港、アート、家族といった個人的背景を軸にコレクションを展開してきた。シルエットと手仕事による装飾、素材使いのバランスを通じて現代的なフェミニニティを表現し、批評家から高い評価を獲得している。現在は世界有数のリテーラーとの取引に加え、没入型のリテール空間の開発にも取り組んでいる。
メンズウェアにおいて新たな章を迎えるシモーン・ロシャ。フィレンツェという歴史的文脈の中で、彼女が提示する“メンズウェアの再定義”に、国際的な注目が集まる。
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