メイシーズ(Macy’s)、2025年に既存店売上高1.5%増へ回帰

Macy's

3月18日(現地時間)、米百貨店大手のメイシーズ(Macy’s, Inc.)は、2025年度通期の業績において、既存店売上高が前年比1.5%増となり、成長軌道への回帰を果たした。近年続いていた減収基調の中で、同社が進めてきた構造改革と戦略投資が一定の成果を示した形である。

通期の純売上高は前年比2.4%減の218億ドルとなったが、既存店ベースではプラス成長へ転じた。特に「Bold New Chapter」と位置付けられる戦略のもと、主力店舗およびデジタルチャネルへの投資が進み、収益性と顧客体験の改善が図られている。

ブランド別で明暗、ラグジュアリーが牽引

事業別に見ると、ブルーミングデールズ(Bloomingdale’s)は既存店売上高が7.4%増と大きく伸長し、プレミアムからラグジュアリー領域における需要の強さを示した。ブルーマーキュリー(Bluemercury)も1.6%増と堅調に推移している。

一方、メイシーズ本体は既存店売上高が0.4%増にとどまったものの、戦略対象である「Reimagine 125」店舗では1.0%増と改善が見られた。非中核店舗の影響を受けつつも、重点投資エリアでは成長の兆しが表れている。

第4四半期はガイダンスを上回る着地

2025年度第4四半期においては、純売上高が76億ドルと前年比で減少したものの、既存店売上高は1.8%増とガイダンスを上回った。特にブルーミングデールズは既存店売上高9.9%増と、過去最高のホリデーシーズンを記録している。

また、調整後1株当たり利益(EPS)は1.67ドルとなり、収益面でも市場予想を上回る結果となった。

戦略の進展と次なる成長フェーズ

同社は2026年に向け、「Reimagine 125」を拡張した「Reimagine 200」構想を掲げ、戦略的投資をさらに拡大する方針だ。既存店の再定義とデジタル強化を軸に、収益基盤の再構築を進める。

トニー・スプリング(Tony Spring)会長兼最高経営責任者(CEO)は次のように述べている。

「Bold New Chapterの2年目を終え、戦略の優先事項において着実な進展と成長を実現できたことを嬉しく思います。メイシーズでは、より適切なブランドの導入、ストーリーテリングの強化、そして従業員への投資を通じて、顧客への提供価値を高めています。ブルーミングデールズの卓越したパフォーマンスは、プレミアムからラグジュアリー領域における需要を確実に捉えている証でしょう。2026年以降も、この進展を基盤にさらなる成長を目指します。」

2026年見通しは慎重姿勢

2026年度のガイダンスについては、純売上高214億〜216.5億ドル、既存店売上高はマイナス0.5%からプラス0.5%のレンジを見込む。関税やマクロ経済、地政学的要因が消費動向に影響を与える可能性を踏まえ、慎重な見通しを示した。

同社は、上期において関税の影響がより大きくなると想定しつつも、長期的な成長に向けた投資を継続する構えである。

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