ラグジュアリーECのネッタポルテ(Net-a-Porter)、次世代デザイナー支援プログラムの2026年度参加ブランドを発表

Net-a-Porter

3月23日(現地時間)、ラグジュアリーECを牽引する「ネッタポルテ(Net-a-Porter)」が、次世代デザイナー支援プログラム「ザ・ヴァンガード(The Vanguard)」の2026年度参加ブランドを発表した。選出されたのは、ニューヨークを拠点とするカリマイヤー(Kallmeyer)、コリーン アレン(Colleen Allen)、ヘアルローム(Heirlome)の3ブランドである。

同プログラムは、新進およびインディペンデントデザイナーの発掘と育成を目的とし、ネッタポルテが継続的に展開してきた取り組みの一つだ。今回選出されたブランドについて同社は、「独自のクリエイティブな視点と高まりつつあるカルチャー的影響力を背景に、ファッションにおける有力な存在として急速に台頭している」と位置づけている。

各ブランドには、個別に設計されたメンタリングおよび戦略的なビジネス支援に加え、2026年春夏コレクションを訴求するための専用キャンペーンが提供。スケールに向けた実務的なサポートが組み込まれている。

ニューヨークから生まれる3つの異なるクリエイティブ

今回選出された3ブランドはいずれもニューヨークを拠点としている。これは同都市が、依然として次世代デザイナーのインキュベーション拠点であり続けていることを示すものだ。

ダニエラ・カリマイヤー(Daniella Kallmeyer)が手がけるカリマイヤーは、日常のワードローブを再解釈しながら、マスキュリンとフェミニンの境界を横断するテーラリングを軸とするブランドである。モダンテーラリングとミニマリズムをベースにしつつ、最新コレクションでは「建築的エレガンス」を探求している。

 

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ブルックリンを拠点とするコリーン・アレンは、2024年にニューヨーク・ファッションウィークでデビューを果たした新鋭デザイナー。「ザ ロウ(The Row)」や「カルバン クライン(Calvin Klein)」でラフ・シモンズ(Raf Simons)のもと経験を積み、現在は実用的な素材とヴィンテージライクなシルエットを融合させたコレクションを展開する。現代的なフェミニニティとロマンティックな要素を併せ持つデザインで評価を高めている。

ヘアルロームは、ステファニー・サバービル(Stephanie Suberville)とジェフリー・アクスフォード(Jeffrey Axford)によって設立されたブランドだ。メキシコやラテンアメリカの職人と協働し、織りや刺繍などの伝統技術を取り入れながら、思慮深さと遊び心を兼ね備えた素材表現を特徴とする。

業界トップが伴走するメンタリング体制

これら3ブランドには、それぞれの成長フェーズと方向性に応じたメンターが配置されている。カリマイヤーにはネッタポルテCEOのヘザー・カミネツキー(Heather Kaminetsky)とトーテム(Toteme)のCEOヨハンナ・ショーベリ(Johanna Sjöberg)、コリーン・アレンにはリック・オウエンス(Rick Owens)のCEOエルサ・ランツォ(Elsa Lanzo)と『アナザー』誌のファッションディレクターであるケイティ・シリングフォード(Katie Shillingford)、そしてヘアルロームにはガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)とサステナビリティ活動家のアディティ・マイヤー(Aditi Mayer)が就く。

いずれもブランド経営、編集、サステナビリティといった異なる領域の第一線で活躍する人材であり、クリエイティブとビジネスの両軸から支援が行われる体制となっている。

“発掘”から“成長”へ、進化する支援のあり方

ネッタポルテのチーフ・バイイング&マーチャンダイジング・オフィサーであるブリジット・シャルトラン(Brigitte Chartrand)は、次のように述べている。

「The Vanguardプログラムは、ファッションの未来を形作る最もエキサイティングな新進デザイナーを特定し、投資し続けるという私たちのコミットメントを体現するものです。彼らはいずれも、明確なデザイン視点、強いブランドアイデンティティ、そして確かな成長ポテンシャルを示しています。業界のリーダーと組み合わせ、専用の戦略的支援を提供することで、彼らが思慮深くスケールし、持続的なグローバルビジネスを構築できるよう支援していきます。」

ネッタポルテが支援する同プログラムは、単なる“発掘”にとどまらず、ブランドをいかに持続的なビジネスへと成長させるかという視点を内包したものへと進化している。ECプラットフォームが担う役割は、販売チャネルから“育成インフラ”へと拡張しつつある段階に入ったと言える。

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