オン(On)、共同創業者2名が共同CEOに就任へ ―現CEOは13年の在任を経て退任

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3月25日(現地時間)、スイス発のプレミアムスポーツウェアブランド「オン(On)」が、次の成長フェーズに向けた組織再編を発表。共同創業者のダビッド・アレマン(David Allemann)とカスパー・コペッティ(Caspar Coppetti)が共同CEOに就任する一方、現CEOのマルティン・ホフマン(Martin Hoffmann)は13年間の在任を経て退任することを発表した。変更の発効日は2026年5月1日。

創業者主導体制への移行

今回の組織変更は、創業者の長期的なビジョンと事業執行をより緊密に結びつけることを目的としたものだ。アレマンとコペッティは共同CEOへの就任と同時に、取締役会の共同会長職も引き続き兼務する。もう一人の共同創業者、オリビエ・ベルナール(Olivier Bernhard)は取締役会のエグゼクティブメンバーとして、引き続きパフォーマンスプロダクトの開発とアスリート連携を主導する。

アレマンは今回の変更について「自らの記録を塗り替えている今こそ、さらにレベルを上げる最善のタイミングです。創業者主導の戦略的意思決定を事業の中核と統合することで、私たちはより迅速に動き、プロダクトに徹底的に集中し、スポーツウェアブランドの可能性の限界を押し続けることが出来るでしょう」とコメントしている。

オンの成長を財務面から支え続けた現CEOのホフマンは、CFOとして8年、CEOとして5年の計13年間を同社で過ごした。2025年には年間純売上高がスイスフラン(CHF)30億を超え、粗利益率も過去最高を記録するなど、在任中にオンはスイス発のスタートアップから世界的なブランドへと飛躍した。

退任後は慈善活動に専念する予定で、新CFOのフランク・スルイス(Frank Sluis)への移行を支援したのち、2027年3月まで顧問として同社に関与し続ける。

コペッティはホフマンの功績について「マルティンが残した影響の大きさを言葉で表すのは難しいでしょう。草創期から画期的なIPOに至るまで、彼のオン文化への貢献と財務規律へのコミットメントは欠かせないものでした。彼とともに歩んだことは光栄であり、そのパートナーシップと多大な貢献、そして彼が築いたレガシーに深く感謝しています」と伝えた。

また、ホフマン自身も退任について「10年以上にわたって創業者たちとともにオンとこの素晴らしいチームを作り上げてきたことは、本当に光栄なことでした。今こそ次のステップへ進む適切なタイミングだと感じています」と述べた。

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スコット・マグワイア(Scott Maguire)が社長兼COOに昇進

同時に、スコット・マグワイアが社長兼COOに昇進することも発表された。R&Dおよびサプライチェーンから、マーケティング・グローバル商業事業・テクノロジーに至る全バリューチェーンを統括する役割を担う。

マグワイアはプレミアムブランドでの20年以上のグローバルリーダーシップ経験を持ち、オン在任中は革新的なLightSpray™テクノロジーのスケールアップや、クラウドサーファー3(Cloudsurfer 3)向けスーパーフォームの開発加速を主導してきた人物だ。

ベルナールはマグワイアについて「スコットはなかなか見つからないような存在で、オンを特別たらしめているものを本当に理解しています。プロダクトパフォーマンスへのこだわりを生涯追い続けてきた私として、彼がエンジニアリングとデザインを実行と自然につなぎ合わせる姿勢が大好きです。グローバルスケールを加速させる、まさにプロダクト主導のオペレーターでしょう」と話す。

一方で、マグワイアは昇進に際し、次のように述べる。

「共同創業者たちとより緊密に連携し、オンの戦略をひとつの連動したフライホイールとして実行できることを光栄に思います。組織をプロダクトと消費者の体験に沿って緊密に整合させることで、限界に挑み続け、成長するコミュニティのファンのためにシームレスなグローバルブランド体験を構築する空間を作り出します。そしてもちろん、夢見続ける(Dreaming On)ために!」

オンは現在、世界90カ国以上で展開。ニューヨーク、ロンドン、上海など主要都市への直営店出店も加速させており、デジタルとリテールを融合したブランド体験の構築を推進している。

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