フランスを代表する若手デザイナー支援アワード「アンダム・ファッション・アワード(以下、ANDAM)」は、2026年度の審査員を発表し、新たにブルク・アクヨル(Burç Akyol)、ジャンヌ・カデュー(Jeanne Cadieu)、リヤス(Lyas)が参加することを明らかにした。
今年度の審査は、「アミ パリ(AMI Paris)」創業者であるアレクサンドル・マテュッシ(Alexandre Mattiussi)が審査委員長を務める体制のもと、デザイン、カルチャー、ビジネスの複数領域を横断する人材によって行われる。
カルチャーとビジネスを横断する審査員の顔ぶれ
今回新たに加わるブルク・アクヨル、ジャンヌ・カデュー、リヤスはいずれも、ファッションの領域を越え、イメージやカルチャー、社会との関係性の中でその活動を展開する存在だ。
加えて、イネス・ド・ラ・フレサンジュ(Inès de la Fressange)、ロリータ・ジェイコブス(Lolita Jacobs)、ジャン=バティスト・タルブルデ=ナポレオーネ(Jean-Baptiste Talbourdet-Napoleone)、テオ・メルシエ(Théo Mercier)、ジャン=ジャック・ピカール(Jean-Jacques Picart)、ニコラス・サンティ=ヴェイユ(Nicolas Santi-Weil)、ソフィー・フォンタネル(Sophie Fontanel)といった多様なバックグラウンドを持つゲスト審査員が参加する。
1989年に設立されたANDAMは、資金支援とメンタリングを通じて新進デザイナーの成長を支えてきた。ANDAMにおける評価は、デザインの完成度にとどまらず、応募者には、ブランドとしての明確性、そして事業としての持続可能性が求められる。
デザイン、イメージ、ビジネス、カルチャー。そのすべてを横断しながら「ブランドとして成立するか」が問われる現在、この評価基準は次世代デザイナーに求められる資質そのものを示している。
2026年度は総額70万ユーロの賞金が用意され、グランプリ受賞者には30万ユーロ、スペシャル賞には10万ユーロが授与されるほか、ピエール・ベルジェ賞、アクセサリー賞、イノベーション賞といった各カテゴリーにもそれぞれ10万ユーロが配分される。
さらに、受賞者には資金提供に加え、業界を代表するリーダーによる1年間のメンタリングが提供される。クリエイティブディレクションから事業戦略、流通構築に至るまで、ブランドの成長フェーズに応じた実践的な支援が行われる。特にイノベーション賞では、バイオテクノロジーや新素材、循環型経済といった領域における技術革新も評価対象となり、ファッション産業の未来を見据えた取り組みが求められる。
なお、2026年のファイナリストは5月末に発表され、7月1日に最終審査および授賞式が行われる予定だ。
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