ヴィクトリアズ シークレット(Victoria’s Secret)、2026年ファッションショーに向けオープンキャスティング開始:IMGモデルズ契約を提供

Victoria's Secret

ランジェリー業界を代表するグローバルブランド「ヴィクトリアズ シークレット(Victoria’s Secret)」が、2026年ファッションショーのランウェイ出演権と世界最高峰のタレントエージェンシーIMGモデルズとの契約をかけた全米規模のオープンキャスティングを開始した。応募は4月6日(現地時間)よりvictoriassecret.comで受付を開始しており、締切は2026年5月28日。このイニシアチブは、従来のモデルエージェンシーを介さずに直接人材を発掘するという、ランジェリー大手にとって大きな戦略転換を意味するものだ。

Summary

  • 2026年5月28日までオープンキャスティングを実施
  • 優勝者にはランウェイ出演権+IMG Modelsとの独占契約
  • キャスティング過程はドキュシリーズとして配信予定
  • エージェンシーを介さない直接的な人材発掘モデルへ転換
  • 対面型キャスティングも全米で開催予定

 

エージェンシーを介さない「直接発掘」モデルへの転換

数十年にわたり、「ヴィクトリアズ シークレット」は確立されたモデルエージェンシーや業界スカウトに依存してキャスティングを行ってきた。しかし今回の取り組みは、その構造を大きく転換するものだ。ブランド自らが人材を発掘することで、オーディエンスとの関係性そのものを再構築しようとしている。

こうした変化を背景に、今回のオープンキャスティングは、ハイファッション業界において最もアクセスしやすい登竜門の一つとして位置づけられる。

応募者は公式キャスティングサイトを通じて、個人情報、デジタル写真、ボディサイズを提出。動画やソーシャルメディアアカウントの提出は任意だが、デジタルインフルエンスと現代のモデリングキャリアの結びつきを明確に意識した選考プロセスになっている。

さらにオンライン応募と並行して、全米4都市では対面型(IRL)キャスティングも実施される。応募締切は都市ごとに段階的に設定されており、ロサンゼルスが5月6日、マイアミが5月15日、ヒューストンが5月22日、シカゴが5月27日の順で締め切られる。最新情報はブランド公式インスタグラム(Instagram)およびティックトック(TikTok)アカウント @victoriassecret で随時発信される。

リアリティコンテンツ化で拡張する「ショーの価値」

なお、優勝者が獲得するのは、2026年ヴィクトリアズ シークレット ファッションショーへの出演権と、ジジ ハディッド(Gigi Hadid)、ベラ ハディッド(Bella Hadid)、カーリー クロス(Karlie Kloss)らを輩出したIMGモデルズとの独占契約だ。

さらに注目すべきは、選ばれたモデルのキャスティングからランウェイに至るまでの軌跡が、ドキュシリーズ『ライツ、カメラ、エンジェルズ(Lights, Camera, Angels)』として制作・配信されることである。キャスティングプロセスそのものをブランドコンテンツへと転換することで、ファッションショーのマーケティング価値を一夜限りのイベントから継続的な物語へと拡張することが狙いだ。

ファッションショー復活とブランド再定義の文脈

なお、ヴィクトリアズ シークレットのランウェイショーは、2018年から2024年までの6年間の中断を経て、2024年に復活を遂げた。この復活は、ショーの代名詞であったスペクタクルと、よりインクルーシブで現代的な美の概念とのバランスを求める、より広範なブランドのリポジショニングの一環だ。2025年にも継続的に開催され、2026年も実施が予定されている。

また、ドキュシリーズという手法は、ネットフリックス(Netflix)のように、ストーリーを通じてブランドへの共感を高める戦略に基づいている。物語性を持たせることで、消費者の関心やロイヤルティを高める狙いだ。

日本では実店舗が限られているものの、依然として高い知名度があるため、今回のドキュシリーズ配信は、特に若い世代との新たな接点を生み出し、ブランドの存在感を再び高めるきっかけとなる可能性がある。

従来のランジェリーブランドから、“タレントを生み出すプラットフォーム”へと進化しようとしているヴィクトリアズ シークレット。今年度に開催されるランウェイショーにも、今から高い期待が寄せられる。

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