1月21日(現地時間)、フランス発のアウトドアブランドSalomonは、同社初となるクリエイティブ・ディレクターに、フィンランド出身のデザイナー、ヘイキ・サロネン(Heikki Salonen)を任命したと発表した。同ポジションは新設された役職であり、サロモンにとってプロダクトとブランド表現を横断的に統合する体制への大きな転換点となる。
30年に及ぶキャリアを持つサロネンは、ディーゼル(Diesel)での経験を経て、直近ではMM6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)のクリエイティブ・ディレクターとして12年間ブランドを牽引してきた。今回の就任により、アパレルやフットウェアを含む「ソフトグッズ」全体を管轄し、プロダクトデザインとブランドのクリエイティブディレクション双方を統括する。拠点はフランス・アヌシーの本社となる。
サロモンは公式声明の中で、サロネンに「プロダクトデザインとブランドのクリエイティブディレクションという二つの領域を託し、ブランド全体において一貫性のある、揺るぎないトーン・オブ・ボイスを確立する役割」を担わせるとしている。
ローラ・ハーブスト参画、補完的パートナーシップを形成
今回の新体制では、サロネンと10年以上にわたり補完的なパートナーシップを築いてきたローラ・ハーブスト(Laura Herbst)も、スタジオディレクターとしてサロモンに加わった。ハーブストはMM6 メゾン マルジェラ、セリーヌ(Céline)などで経験を積んだラグジュアリーファッションのベテランである。
また、声明によれば、両者の専門性——デザイン、オペレーショナルエクセレンス、そして目的主導のクリエイション——は、サロモンにおけるリスクテイクの文化を体現し、育んでいくことが期待されている。それは、かつて同ブランドがコラボレーションを通じて示してきた、ストリートスタイルとしての可能性とも重なるものだ。
ファッションとの接点を強めるサロモンの現在地
近年、サロモンはパリにクリエイティブ拠点を開設するなど、ファッションとの関係性を意識した取り組みを強化してきた。今回のサロネンの起用は、アウトドアとカルチャー、プロダクトとブランド表現をより密接に結びつける戦略の延長線上に位置づけられる。
なお、グローバル・チーフ・ブランド・オフィサーを務めてきたスコット・メリン(Scott Mellin)は、2026年4月をもってサロモンを離れる予定である。在任期間中、同ブランドは機能性重視のアウトドアブランドから、スポーツ、都市文化、デザインが交差する現代的な存在へと進化を遂げてきた。
プロダクトとブランドを一体で捉える新体制のもと、サロモンがどのような次章を描くのか。その方向性は、今後のプロダクトと表現を通じて徐々に明らかになっていくことになる。
Copyright © 2026 Oui Speak Fashion. All rights reserved.
