カナダグース(Canada Goose)、初のクリエイティブ・ディレクターにハイダー・アッカーマンを起用

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5月15日(現地時間)、カナダグース(Canada Goose)は、コロンビア生まれのフランス人デザイナー、ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)をクリエイティブ・ディレクターに任命したことを発表した。同ブランドがクリエイティブ・ディレクターを採用するのは、これが初の試みだ。

このニュースはブランドとアッカーマンの双方のインスタグラムで発表された。同時に、同社のサイトでは、アッカーマンがオーガニックコットンを使用しデザインした「PBI フーディー」の販売が開始した。

カナダグースは、かねてよりサステナブルな取り組みや、テンセルやリヨセルといった環境に配慮した素材の使用、さらには2025年までに二酸化炭素排出量ゼロという大きな目標を掲げているが、この「PBI フーディー」は、チャリティ目的で立ち上げられたキャンペーンだ。フーディーの売上の100%は、野生のホッキョクグマの保護に取り組む主要団体のポーラーベアーズ・インターナショナル(PBI)に寄付される。なお、フーディーの販売価格は295米ドルで、カラーは、ボレアリス・グリーン、アークティック・ブルー、クリスタル・ホワイト、オニキス・ブラックの4色展開となる。

また、この特別なチャリティ・キャンペーンには世界的に有名な女優でありアクティビストのジェーン・フォンダ(Jane Fonda)も参加。フォンダはアッカーマンの新しいに役職を支持する姿勢を示し、新たな時代の幕開けを共に祝福した。

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Courtesy of Canada Goose

カナダグースのCEOであるダニー・リース(Dani Reiss)は声明の中で、「我々は長年にわたって多くのことを行ってきましたが、その時期は終わりを告げ、1人の個人が全体を監督することに移行しています。その方が私たちらしさがより発揮できると思うのです」と述べ、「私はいつも会社のみんなに、私たちはファッショナブルではないと言ってきました。私たちはファッション市場で製品を販売しており、顧客はファッショナブルな人たちだと理解していますが、私たち自身はファッションブランドではありません。私たちは衣料品のランドローバーなのです」と続けた。

2001年から同社のCEOを務めるリースは創業者サム・ティックの孫にあたる人物だ。リースは現職に就いて以来、ヴェトモン、OVO、オープニングセレモニー、Y/プロジェクト、マーク・ジェイコブス、キッズスーパーなど、数多くのブランドとコラボレーションを実施し、新規顧客の獲得をし、カナダグースの事業範囲を拡大してきた。そうしたリースの手腕によって、同社は10億ドル規模のビジネスにまで成長した。

アッカーマンの起用についてリースは、「クラフトマンシップと美の融合において、ハイダー・アッカーマンほどふさわしい人物はいないでしょう。」と述べ、「彼は、カナダグースが他とは一線を画すブランドであること、オーセンティックであること、クラフトマンシップとパフォーマンスこそが私たちのブランドの礎であることをよく理解しています。さらに、彼は私たちが築いてきた真の伝統のエネルギーとその可能性を駆使する素晴らしい才能の持ち主であり、私たちのデザインに影響をもたらすことを楽しみにしています。」 とコメント。

また、アッカーマンは、「私がカナダグースに惹かれた理由は、カナダグースがどのようにカテゴリーを確立してきたかではなく、その確かな信頼と、常に自らの目的を追求している姿勢にあります。カナダグースが私たちを取り巻く世界に与えた影響は、有意義で感動的なものです。私は、自身のことを環境問題の研究者だと考えており、チャーチルへの旅は、さらなる行動と存在意義を見出すきっかけとなりました。これまで気候変動と向き合ってきたジェーン・フォンダと力を合わせることで、人々の行動を後押しし、そして今すぐに行動を起こすきっかけを作りたいと思います。」と声明で述べた。

なお、「PBI フーディー」の日本での販売は、5月16日(木)午前11時より千駄ヶ谷店と大阪店で開始される。5月18日(土)午前11時には、オンラインストアでも発売が開始。

また、アッカーマンが手掛ける初のシーズンカプセルコレクションは2024年秋冬にローンチ予定だ。

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