2月12日(現地時間)、コーチ(COACH)はニューヨーク・ファッション・ウィークで 2024年秋冬コレクションを発表した。
同ブランドは、昨年クリエイティブ・ディレクターのスチュアート・ヴィヴァース(Stuart Vevers)が就任してから10周年を迎えたばかり。2024年秋冬コレクションでは、「今日のニューヨークの進歩的な精神を通して再文脈化された、ラグジュアリーのコードの原型を探究したい」というヴィヴァースのビジョンに基づき、ブランドのレガシーにまた新たな命が吹き込まれた。
ショー会場となったのは、1912年にホレス・トランバウアー(Horace Trumbauer)によって造られたニューヨークのアッパーイーストサイドにあるジェームズ・B・デューク・ハウス(James B. Duke House)の邸宅だった。会場の美しい空間は、コーチが作り上げてきたアメリカン・クラシックと若々しいカウンターカルチャーのアティテュードを融合させた秋のコレクションに、見事に調和した。
ランウェイには、秋冬の定番であるトレンチコート、レザージャケット、シアリングジャケットといったメゾンのアイコンを継承したアウターウェアが登場。ロング丈のアウターには、オーバーサイズの”C Crest”フーディーが合わせられ、カジュアルに着られる気楽さがある。
ディストレスト加工が施されたレザーブーツやワークジャケットには、セカンドハンドストアから見つけてきた掘り出し物ような、もしくは親が若い頃に着ていたワードローブを受け継いだようなヴィンテージ感が漂い、「逆に今っぽい」Gen-Zのクールさを表現。
一方で、ドレス、タキシードジャケット、パンツでは、独創的なテーラリングと様々なシルエットが探求され、洗練されたスタイルに。また、ボリュームたっぷりのレイヤードスカートや、ピンクのゆったりとしたニットセーターには、リボンモチーフが取り入れられ、淡くスウィートなヴィンテージ感を醸し出していた。
こうしたヴィンテージ感があるアイテムの数々は、コーチが注力しているサーキュラークラフトを探求するプログラム「コーチ(Re)Loved」にリンクしており、デニム、レザー、シアリングなど、中古の素材をパッチワークして新しいデザインに発展させたものとなっている。
特筆すべきレザーグッズでは、「ニューヨーク・コレクション」と題した最新ラインが発表され、ブランドを象徴するレザーを使用したブルックリンバッグとエンパイアキャリーオールがデビューした。これらの新作は、レガシーなシルエットに遊び心のあるひねりを加えられたものに。さらに、コーチはタビーバッグの新バージョンである”Times Square Tabby”を発表し、バッグには、使い古されたウォッシュドナッパとベルベットが使用された。
また、コーチは、ニューヨークを象徴するブランドとしてこの街へ愛を込め、街のシンボリックなモチーフをバッグのチャームに詰め込んだ。NYのポストカード、自由の女神、ビッグ・アップル、イエロー・キャブ、エンパイア・ステート・ビルディングなど。見ているだけで楽しくなるNYチャームは、バッグにいくつも重ね付けされた。
ヴィヴァースは、「古くて新しいラブストーリーの舞台としての街、ロマンティックで絵に描いたようなものと、リアルで自然発生的なものとの間にある、この街ならではの緊張感にインスパイアされました。使い古された風合いや再利用された素材を受け入れ、祝福することは、このビジョンにとって非常に重要です。私たちにとっては、今あることに喜びと目的を見出し、次世代が自分たちのやり方で遺産を再定義する方法を支持することなのです」とこのコレクションについてコメント。
なお、ブルックリン・バッグやコレクションのリボン・モチーフをあしらったプレタポルテ、ニューヨークのアイコニックなモチーフでペイントされたコーチ「 (Re)Loved バッグ」の限定シリーズなどを含む、2024年秋の厳選されたアイテムは、現在コーチのオンラインストア及び、ニューヨークのソーホー店と五番街の旗艦店で販売中だ。
コーチ 2024年秋冬コレクションの全ルックは以下のギャラリーから。
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