コス(COS)2026年春夏:韓国で初ランウェイショーを開催

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3月25日(現地時間)、ロンドン発のブランド「コス(COS)」が韓国で初となるランウェイショーをソウルで開催した。コスはこれまでに、SS24のローマ、SS25のアテネと欧州各都市で春夏コレクションを発表してきたが、今シーズンはその舞台を初めてアジアへと移した。

会場として選ばれたのは、都市の外縁に位置するブルータリズム建築の旧男性用スパ施設だ。長らく使われていなかったプールは、幻想的な構造物とキャンバスによって再構築され、コレクションのための舞台へと生まれ変わった。シンプルさ、素材のコントラスト、モダニズムを基調とするセットは、クリーンで幾何学的な空間となり、ランウェイそのものを刷新した。ソウルの地下鉄で収録されたサウンドが都市の記憶を響かせる中、モデルたちは構造的な柱が織りなすプラットフォームを進み、柔らかな霞の中から登場した。

80年代と90年代のノスタルジアの調和

全40ルックは、スレートグレー、温かみのあるブラウン、クリーム、ホワイトを基調としたパレットで構成される。ブルーと深みのあるオックスブラッドレッドのアクセントが加わることで、抑制の効いた統一感の中に豊かな奥行きが生まれている。

素材への探求は、今シーズンの大きな主題となった。ほのかな光沢を帯びたレザーやテクニカル素材が意図されたドレープを際立たせ、紙のような質感がしわ感のある触覚的な表情をもたらす。透け感のある素材はランウェイで身体をほのかに映し出し、シルクはアトリエで施された柔らかなプリーツ、オフショルダーのドレス、シグネチャーシャツとして全体を通して機能している。

COS SS26 LOOK 03

COS SS26 LOOK 11

COS SS26 LOOK 16

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ウィメンズは1990年代ミニマリズムの削ぎ落とされた美学を軸に、繊細なシアーリブニットのドレスやセットアップで柔らかさを表現。

力強いショルダーラインは1980年代のパワードレッシングをさりげなく参照し、シルクで表現されたトロンプ・ルイユのデニムがセットアップに現代的なひねりを加えている。

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メンズは現代的なヘリテージの感覚を纏うトランジショナルアウター、スリムに仕立てられたリラックステーラリング、そして1980年代のスタイリングに着想を得たトーン・オン・トーンのコーディネートが、現代のユニフォームの新たな解釈を提示した。

COS SS26 LOOK 09

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ソウルという選択が示すもの

フロントローには、スプリング2026キャンペーンに参加したアレクサンダー・スカルスガルド(Alexander Skarsgård)とパク・ギュヨン(Park Gyuyoung)、そしてエマ・ロバーツ(Emma Roberts)やMEOVVのエラ・グロス(Ella Gross)の姿もあった。

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ソウルを舞台に選んだことは、ミニマリズムを基軸とするコスのデザイン言語と、韓国のファッションカルチャーへの敬意を、ひとつのランウェイで体現した選択だ。静寂の中に語りかけてくるコレクションは、ランウェイ後も長く余韻として残るものであった。

コス 2026年春夏コレクションの全てのルックは、以下のギャラリーから。

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