「FASHION PRIZE OF TOKYO 2026」受賞デザイナーにYOKEの寺田典夫が選出

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9月1日(現地時間)、東京都と 一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が主催する「FASHION PRIZE OF TOKYO(FPT)」は、第8回目となる2026年度の受賞デザイナーを発表した。今年の栄誉に輝いたのは、ブランド「ヨーク(YOKE)」を手がける寺田典夫だ。

東京から世界へヨークの可能性

ヨークは2018年秋冬シーズンにスタートし、「つなぐ」をコンセプトに掲げている。

デザイナーの寺田は文化服装学院を卒業後、複数のブランドやセレクトショップで経験を積み、2016年に独立。2022年には「TOKYO FASHION AWARD」を受賞し、次世代を担う才能として注目されてきた。

ヨークというブランド名には「繋ぐ」「絆」「洋服の切り替え布」といった意味が込められ、デザインの核には、服作りの一連の工程や、人と人、モノと人との関係を結びつける姿勢がある。寺田は、多様なアーティストやカルチャーからインスピレーションを得たリラックス感とエッジを兼ね備えた洗練されたスタイルを、毎シーズン提案している。

デザイナー寺田典夫氏
ヨークデザイナー 寺田典夫/ Courtesy of JFWO

「FASHION PRIZE OF TOKYO」の審査は「国際的ブランドとしての成長可能性」「デザインや価格帯における認知拡大の見込み」「海外展開への意欲と体制」を軸に行われる。候補者の中からヨークは、最も高いポテンシャルを持つブランドとして選出された。

審査員には、ロンハーマンのウィメンズ クリエイティブディレクターである根岸由香里や、ファッションキュレーター 小木“Poggy”基文らが名を連ねた。

受賞ブランドには、2026年1月と6月にパリでのショーイベント開催、さらに3月の楽天ファッションウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)でのイベント実施など、国際的な発信の場が提供される予定だ。詳細は後日発表される。

デザイナー、審査員の集合写真
デザイナー寺田典夫と審査員ら/ Courtesy of JFWO

「FASHION PRIZE OF TOKYO」は、東京を拠点に活動するデザイナーを世界へと送り出すことを目的に2017年に創設され、これまでに数々の気鋭ブランドが選出され、国際舞台での活躍につなげてきた。

今回の受賞により、ヨークはさらにグローバルな存在感を強めることが期待される。

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