経営難のテッド・ベーカー（Ted Baker）、フレイザーズ・グループによる買収が間近か

マイク・アシュリー氏が率いるフレイザーズ・グループ（Frasers Group）は、英国の人気ファッションブランド、テッド・ベーカー（Ted Baker）を買収し、新たなパートナーとなる方へ舵を切っている。

現在テッドベーカーは、既存の英国ライセンス・パートナーであるノー・オーディナリー・デザイナー・レーベル（NODL）の破綻を受けて、経営難に直面している。スカイニュースの報道によると、この英国事業の優先入札者として、アパレルとスポーツウェアの小売業者であるフレイザーズが浮上したようだ。また、その他の候補として、ネクストとテッドベーカーの米国でのライセンス・パートナーであるOSL社も挙がっている。

スカイニュースに対し小売業界関係者は、フレイザーズとノー・オーディナリー・デザイナー・レーベルの管財人は「近日中に取引について合意に達することを望んでいる」とコメントした。

これまでにもフレイザーズは、経営難に陥ったブランドを買収し、その立て直しに取り組んできた。フレイザーズ傘下のマッチズ（Matches）は、残念ながらその成功例から外れてしまったが、ハウス・オブ・フレイザー（House of Fraser）、ギーブス＆ホークス（Gieves & Hawkes）、ジャック・ウィルス（Jack Wills）などのブランドは同グループの傘下に入ったことで、経営を再建させた。

一方で、ノー・オーディナリー・デザイナー・レーベルは、3月に再建会社のテネオ（Teneo）を管財人に任命し、英国内のテッド・ベーカー15店舗の閉鎖と、それに伴う250人の授業員解雇の可能性を発表した。