ガブリエラ ハースト(Gabriela Hearst)は、パリのレオポルド・セダール・サンゴール橋で撮影された2026年リゾートコレクションを発表した。
今シーズンのインスピレーション源は、マルセイユ版タロットの6番「恋人(The Lover)」のカード。三人の人物とキューピッドが描かれたこのカードは、愛と葛藤、永遠と無常、高貴さと卑しさといった相反する感情の象徴として知られている。ハーストはこの多義的な象徴性を、色と素材を通じてファッションの言語で読み解いた。
コレクション全体を通して、ブルーは「知恵」、ピンクは「愛の本質」、グリーンは「創造的な道」を象徴し、ボルドーとフューシャ、ネイビーとコバルト、イングリッシュグリーンと鮮やかなグリーンといった印象的なカラーペアで展開されている。ニットや織物、レザーのテクニックを駆使し、ガラスビーズを通した撚り絹糸のスリップドレスや、シームレスなスエードのトレンチコート、アップリケが施されたモトジャケットなど、多彩なテクスチャーとシルエットが共鳴する。
また、ルックブックの撮影地となったこの象徴的なロケーションは、タロット研究家マリアンヌ・コスタにとって、幼少期に祖母と散歩した思い出の場所でもある。このパーソナルな記憶と神秘的なカードの物語が交差することで、今季のコレクションは詩的で内省的な世界観を帯びている。
ガブリエラ ハースト 2026年リゾートコレクションの全ルックは、以下のギャラリーからチェック。
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