エルメス(Hermès)、マンハッタンで没入型ミステリーゲームを開催ー 東京でも実施予定

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フランスのラグジュアリーブランド、エルメス(Hermès)が、ニューヨークのPier 36にて没入型イベント「Mystery at the Grooms’(グルーム邸の謎)」を開催する。会期は2025年6月19日から29日まで。入場は無料で、事前予約が推奨されているが、空きがあれば当日の参加も可能だ。

本イベントは、エルメスが1837年に馬具工房として創業したルーツに立ち返り、同メゾンの16のメティエを、遊び心あふれる演出とともに紹介するもの。舞台は、グルーム(馬の世話係)とその馬たちが共に暮らす家。だが物語は、馬たちが忽然と姿を消したところから始まる。

訪れた来場者は探偵としてグルーム邸に足を踏み入れ、部屋に隠れた馬たちを見つけ出すという体験型のゲームに挑む。会場内には全6つの部屋が用意されており、それぞれに7分間の制限時間が設けられ、最大5頭の馬が巧妙に隠されている。床に描かれた馬蹄のマークをたどりながら次の部屋へ進んでいく。

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ゲームの進行を導くのは、創業店舗が位置したパリ・フォーブル・サントノレ通りにちなんで名付けられた探偵、ミスター・オノレ(Mr. Honore)。彼の音声ナレーションに耳を傾けながら、来場者は想像力と観察力を駆使して捜索に挑む。

干し草の奥に顔をのぞかせる「リングレット(Ringlet)」、ブランケットの下に潜む「クリップクロップ(Clip-Clop)」など、個性豊かな馬たちは、遊び心あふれる仕掛けの中に姿を潜める。なかには、Tシャツに紛れたプリントや、特定のスイッチを押すことで現れる隠し扉の奥、さらには覗き穴越しにしか見えない馬など、創意工夫を凝らした“謎解き”が参加者を待ち受ける。

すべての馬を見つけ出した参加者には、エルメスオリジナルのノートと塗り絵ブックが贈られるという特典も用意されている。

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このインスタレーションは昨年末に上海で初公開されており、今後は東京、シンガポール、パリでの開催も予定されている。

ニューヨークの一角に突如現れた、優雅でユーモラスな“謎解きの館”。クラフツマンシップと創造性、そしてエルメスの美学を体感できる貴重な機会だ。ファッションとアートを愛するすべての人に捧げる、期間限定の遊び場である。

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