6月18日(現地時間)、イタリア・フィレンツェ郊外に佇むヴィラ・メディチ・デッラ・ペトライアの庭園にて、「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE)」が2026年春夏メンズコレクションを発表した。第108回ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Immagine Uomo)のゲスト・オブ・オナーとして招かれた同ブランドは、「Open Studio」という新たなコンセプトを掲げ、現地でのリサーチをもとに創作したコレクションを披露した。
この「Open Studio」は、単なるコレクションの発表ではなく、世界を移動しながら創造の糧を集める実験的な場そのものである。デザインチームは、ヴェネツィア、チンクエ・テッレ、トスカーナを巡る旅を通じて、日本の技術とイタリアの美意識の融合を試みた。ワインや新鮮な野菜を思わせるカラーリングは、風土に宿る色彩の記憶を抽出したものであり、視覚的な詩を紡ぐ。さらに、演出には水を使ったインスタレーションが採用され、噴水やスプリンクラー、ミストによって空間に生まれた一瞬の虹や水しぶきが、衣服の動きと呼応。服と空間が共鳴する詩的な情景をつくり出していた。
また、ショーと同時に開催された展示『Amid Impasto of Horizons』では、プリーツが生まれる過程、布が呼吸するようにボリュームを生み出す静かな瞬間が、触覚と視覚を通して語られた。
オム プリッセ イッセイ ミヤケ 2026年春夏コレクションの全てのルックは、以下のギャラリーから。
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