3月1日(現地時間)、世界最高齢のファッションアイコンとしてポップで遊び心のあるスタイリングで人気を集めてきたアイリス・アプフェル(Iris Apfel)が102歳で亡くなった。
死因は明らかにされていないが、彼女の遺産管理団体のスポークスマンであるステュー・ローザー(Stu Loeser)によると、金曜日にフロリダ州パームビーチの自宅で息を引き取ったという。300万人以上のフォロワーを持つ、アイリスの公式インスタグラムでもこの訃報が発表された。
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アイリスは1921年、ニューヨーク州クイーンズ生まれ。ニューヨーク大学で美術史を学び、その後ウィスコンシン大学の美術学校に入学した。彼女のキャリアはWomen’s Wear Dailyのコピーライターからスタートし、その後、インテリア・デザイナーのエリノア・ジョンソンやイラストレーターのロバート・グッドマンといった著名なプロフェッショナルと仕事をする経験を積んだ。
1948年に、カール・アプフェル(Carl Apfel)と結婚すると、1950年に二人でテキスタイル会社Old World Weaversを設立し、1992年に引退するまで経営を成功させた。彼らの代表的なプロジェクトは、大統領のためのホワイトハウスでの仕事や、グレタ・ガルボ(Greta Garbo)やエステ・ローダー(Estée Lauder)などの顧客のための修復プロジェクトにまで及んだ。
一方で、アイリスがファッションアイコンとして今のような名声を得たのは、彼女がすでに80代になってから。インテリアデザイナーや実業家として活躍してきた彼女が確立していた明るくユニークなファッションスタイルは、年齢に囚われず自分を表現する楽しさをポジティブなメッセージと共に伝えており、その生き方は多くの人々に支持されてきた。
近年は、インフルエンサー、ファッションアイコンとしてアイリスの存在が美術館での展覧会やドキュメンタリーの題材となったり、H&M、eBayなど様々なブランドとのコラボレーションを行ったりと多方面で活躍し、彼女のバービー人形まで作られるほどだった。
アイリスは以前Vogue誌でのインタビューで「自分自身をありのままに表現することを学びたいと思っている人に何を言いたいですか?」という質問に対し、次のように答えている。
「まずは自分自身を見つけること。自分が何者であるかを知り、それを追求すること。姿勢、態度、態度の問題としてのスタイル、でも態度を持つためには個性を持たなければなりません。みんなと同じで、みんながやっていることを真似することではないの。
自分が何者であるかを知り、それを貫いて。最初のうちは大変な仕事だけど、それが報われるわ。人々は自分のオリジナリティを讃えるべきであり、群れの一員になりたいとは思わないはずだから。」