1月24日(現地時間)、ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)は、オートクチュール 2024年春夏コレクションをパリ・オートクチュール・ウィークで発表した。
今季、同ブランドのオートクチュール 2024年春夏コレクションを作り上げたのは、才能溢れるアイルランド生まれのデザイナー、シモーン・ロシャ(SIMONE ROCHA)だ。ジャンポール・ゴルチエは、2020年1月のオートクチュールコレクションの発表をもってファッションデザイナーを引退し、2021年からはゲストデザイナーを招聘する形式で、オートクチュールの継続を行っている。
シモーン・ロシャは2010年からロンドンを拠点に、「シモーン・ロシャ(SIMONE ROCHA)」という彼女自身のブランドを展開している。デビュー以来、薄暗さとロマンチックさが程よく交じり合うロシャの作品は、コケティッシュな女性たちのハートを鷲掴みにしてきた。
しかし、今回のゴルチエとのコラボレーションでは、フランスのアイコニックなメゾンのデザインコードと彼女独自のスタイルを初めて融合させ、オートクチュールの世界に足跡を刻む。ロシャがこのコレクションで目指したのは、女性らしさを醸し出すと同時に、挑発的で遊び心と官能的な感覚を呼び起こすアイテムを作ることだった。さらに、ゴルチエの歴史的美学に深く根ざした要素、少なくとも過去20年間の要素を掘り下げ、それが現代にどう響くかを熟考した。こうしたロシャのウィットに富んだディテールは、コレクションにふんだんに詰め込まれていた。
ショーのオープニングには、まばゆい幻覚を見ているようなシアーのメタリック・オーガンザのクリノリンドレスが登場。ゴルチエへのオマージュとして胸元には「タトゥーコレクション」に登場したサードアイが手書きで描かれており、その他にも蛇や手のひらなど、神秘的なモチーフが随所に見られる。
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