ラグジュアリーバッグの大手リセール・プラットフォーム、ファッションファイル(Fashionphile)は、Bコープ認証を獲得したことを発表した。
ベネフィット・コーポレーションの公式サイトによると、Bコープ認証とは、「社会的・環境的パフォーマンス、説明責任、透明性」という強力な要件を満たした会社に与えられるステータスだ。同社はサイト上で、Bインパクト評価に基づき、ファッションファイルが総合スコア83.2を獲得し、人と地球のためにビジネスを再定義している多くの企業の仲間入りをしたと報告した。また、フランスを拠点とするリセール・プラットフォーム、ヴェスティエール・コレクティブ(Vestiaire Collective)も同じく、このBコープ認証を取得した。
ファッションファイルは、1999年に設立されたラグジュアリー品のリセール・プラットフォームの先駆者だ。旗艦店のひとつであるニューヨークのオフィスには、プレオウンドのエルメスやシャネルなどのラグジュアリーバッグが数え切れないほど保管されており、自社プラットフォームで再販をすることで、一つ一つの商品の寿命を伸ばしていくことにコミットしている。
また、同社のサステナビリティへの取り組みは再販だけに留まらず、社内でのリサイクル・イニシアチブの実施、低密度LPDプラスチックとリサイクル素材のパッケージへの活用、廃棄物を最小限に抑えるためのハイブリッド・ワークモデルへの移行などを実施している。
その他、2021年9月にはファッションファイルのグローバル本社の屋根にはソーラーパネルが設置され、その発電量は14万kWhを超えたという。更に、2024年末には20万kWhを超える見込みがされている。
ファッションファイルの創設者兼社長であるサラ・デイビス(Sarah Davis)氏は、「Bコープ認定を受け、環境と社会にポジティブなインパクトを与えることにコミットする、志を同じくする企業の厳選されたコミュニティに参加できることを光栄に思います」と声明で述べた。併せて、同社が循環型社会を柱とし、リデュース、リユース、リストア、リファービッシュ、リサイクル、リペアを重視していることを言及し、「ファッションファイルのモデルは循環的なものですが、Bコープの認定を受けるにはそれ以上のことが要求されます。この認証は私たちの献身の証であり、ファッションをより持続可能なものにするという私たちの使命を強化するものです」と続けた。
OSFの記事では以前より、アメリカのリセール市場が「2026年までに現在の2倍以上の820億ドルに達する」と伝えてきた。現在、アメリカの多くのブランドや百貨店が独自の再販モデルを探索している中で、ファッションファイルは常に、このムーブメントの最先端にいる存在だ。