アレキサンダーマックイーン(Alexander McQueen)の新クリエイティブ・ディレクターにショーン・マクギアーが就任

Seán McGirr

10月3日(現地時間)、親会社のケリング(Kering)とアレキサンダーマックイーン(Alexander McQueen)は、ショーン・マクギアー(Seán McGirr)をメゾンの新しいクリエイティブ・ディレクターに任命したことを発表した。

ショーン・マクギアーは、ダブリン生まれのアイルランド人デザイナー。ロンドンのファッション名門校「セントラル・セント・マーチンズ」を卒業し、2014年にファッションの芸術修士号を取得した。

卒業後マクギアーは、バーバリーや「VOGUE HOMME JAPAN」でアシスタントとして、キャリアをスタート。2014年から2018年までの4年間は、東京とパリにあるユニクロのクリエイティブオフィスの一員として、クリストフ・ルメールが指導するメンズコレクションも担当した。その後、アントワープのドリス ヴァン ノッテンのウィメンズ・デザイナーを経て、2020年にJWアンダーソンに入社。メンズプレタポルテ部門のコレクションの責任者を務め、最終的にはウィメンズウェアも兼任した。

同ブランドのCEOであるジャンフィリッポ・テスタ(Gianfilippo Testa)は声明の中で、「彼の経験、個性、創造的なエネルギーをもってすれば、アレキサンダー マックイーンにパワフルな創造的言語をもたらすとともに、そのユニークな遺産を築き上げることになるでしょう」とコメント。

このマクギアーの就任は、先月退任が発表された長年のクリエイティブ・ディレクター、サラ・バートン(Sarah Burton)の後任となる。バートンは、同ブランドに通算26年間在籍し、13年間指揮を執ってきた人物だ。特に、2010年に創業者のリー・マックイーンが亡くなった後からは、バートンがブランドの舵取りをしてきた。

先日パリファッションウィークで披露された、バートン最後2024年春夏コレクションは、「女性に力を与えることを常に願っていた」リーに捧げられたものであり、ショーノートには、彼女のチームの「情熱、才能、忠誠心」に捧げたと記されていた。

これからマクギアーが、リーとバートンが築き上げてきたこのメゾンのユニークなレガシーを受け継ぎ、どのような自身のクリエイティビティを吹き込んでいくのかには、期待が高まる。

ケリングのフランソワ=アンリ・ピノー(François-Henri Pinault)会長兼CEOは、「アレキサンダー マックイーンは私たちが情熱を注いでいるメゾンであり、ショーン・マクギールが新たなクリエイティブな原動力を得て、このメゾンの歩みを進めてくれると確信しています。」と語った。

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