3月2日(パリ現地時間)、ファッション・デザイナーのサイモン・ポート・ジャックムス(Simon Porte Jacquemus)は、Vogue USAの編集長であるアナ・ウィンター(Anna Wintour)より、「シュヴァリエ・デ・ザール・エ・デ・レトル(芸術文化勲章騎士)」の称号を授与された。授賞式はパリ8区にあるメゾンの新社屋で行われ、親しい友人や家族、ファッション界の著名人らによる内輪でのみでのセレモニーとなった。
出席者には、ジャックムスの夫のマルコ・マエストリ(Marco Maestri)を始め、祖母のレティシア・カスタ(Laetitia Casta)、デザイナーのジャンヌ・ダマ(Jeanne Damas)、そしてメゾンの設立当初から買収を狙っていたLVMHグループのデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)らが並んでいた。
2009年にキャリアをスタートさせたジャクムスは、まさに、忍耐と情熱の力を体現している。賞を授与したアナ・ウィンター自身も、彼の才能と決意を称え、このような早期の評価に至った彼の異例の道を賞賛。
また、この栄誉ある賞を授与したジャクムスは、この機会に若いクリエイションに活力を与えることを訴え、ファッション業界における新たな才能の育成と奨励の重要性を強調した。
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近年、ジャックムスの人気は止まらない。同社は2022年に、2億ユーロ(2億2,000万ドル)の売上高を達成し、ブランドとして順調に成長を遂げている。さらに2025年までには、5億ユーロの売り上げを目指していくという。
また、2022年9月には、パリのモンテーニュ通りに初のジャックムスの店舗をオープンさせた。2024年には、ロンドンのニュー・ボンド・ストリート33番地にも新店舗をオープンさせる予定で、その他、ニューヨークにも路面店の設置を計画している。
同ブランドは今年で15年周年を迎えるが、6月10日にはカプリ島でアニバーサリー・ショーを開催する。