ニューヨークのティファニー(Tiffany&Co.)本店 「ランドマーク」が4月28日に待望のリオープン|ティファニーカフェなどその全貌は

「ティファニー(Tiffany&Co.)」は、ニューヨークのマンハッタン5番街、57丁目に位置する本店を4月28日(現地時間)にリニューアルオープンする。

これに伴い、店舗の名称は本店から「ランドマーク(The Landmark)」に変更されることが決まり、この新しいランドマークは、マンハッタンで最大規模の店舗となるようだ。

ティファニー本店は2019年の2月から店舗の改装工事を開始。これは同店の1940年の開店以来、初めての全体的な改装になった。また、改装期間中は、本店の隣のビルに期間限定の旗艦店「ザ ティファニー フラッグシップ ネクストドア(The Tiffany Flagship Next Door)」がオープンし、元々の店舗の機能を失わないよう全セクションの売り場を移し、同時にファーストフロアではシーズンごとに様々なディスプレイやポップアップが行われていた。同ブランドの「ランドマーク」はコロナ禍や、LVMHによるティファニーの買収などがあった4年間を経て、待望のリニューアルオープンとなる。

Courtesy of Tiffany & Co.

ティファニー本店の生まれ変わりには、2つの大きな力が集結された。伝説的な建築家ピーター マリノ(Peter Marino)が店内空間の再構築を手がけ、そして著名な日本人建築家である重松象平が率いる設計事務所、OMAニューヨークが建物の中核と循環インフラの改修、さらに3階建て増築部分の指揮をとった。また3階の部分は、1980年に増築されたオフィススペースに代わるもので、新旧の異なるデザインが美しく一体化されている。

ティファニーの社長兼CEOのアントニー ルドリュ(Anthony Ledru)はランドマークのオープンについて、「ティファニーの新しい時代を象徴する『ランドマーク』は、単なるジュエリーストアではなく、精緻な建築、優れたホスピタリティ、そして最先端の文化を紹介するハブに場所です」「ランドマークは、世界的なラグジュアリーショップの新しい基準を打ち立てるものになるでしょう」とその期待を述べた。

Courtesy of Tiffany & Co.

新店舗に足を踏み入れると、そこはティファニーが創り上げた夢のような世界が広がる。

メインフロアに広がるジュエリーケースの数々は、天窓をモチーフにした斬新な照明で照らされ、輝きを放つ。またダイヤモンドのファセットを抽象化したようなエレメントで構成された天井のインスタレーションが、部屋のほぼ全長にわたって伸びる。そのユニークなデザインには、世界最高峰のダイヤモンドを提供するティファニーの権威と伝統へ捧げられるオマージュだ。

また、各フロアにはそれぞれの見どころや仕掛けが設置されている。

店舗の10のフロアには、著名なアーティストらによって特別に制作された未公開のティファニー作品を含む、約40点のアートワークが展示される。その中には、イギリスの現代美術家のダミアン ハースト(Damien Hirst)や「ポスト ブラック」を代表する現代美術家のラシード ジョンソン(Rashid Johnson)、ニューヨーク出身の画家ジュリアン シュナーベル(Julian Schnabel)などの作品が含まれている。

店舗の中心には、エルサ ペレッティ(Elsa Peretti)の官能的で有機的なデザインにインスパイアされ、ロッククリスタルで飾られた透明な手すりがうねる、彫刻的な螺旋階段が設置された。この階段は3階から8階までつながっており、エレベーターで各階に行くことが可能だ。

Courtesy of Tiffany & Co.

1階には、オンにするとセントラルパークやマンハッタンのスカイラインを映し出すビデオウォールになり、オフにすると鏡になるデバイスが設置されており、店内にいながらもニューヨークのアイコニックな風景を体験することができるという仕掛けがあるようだ。また同フロアには、アトラス像と時計にインスパイアされたティファニーの新しい時計も設置されている。温かみを感じる全フロアの床は、1940年代の開店当初のティファニー本店を彷彿とさせる寄木細工のフローリングが採用され、歴史的建造物のデザインが保たれている。

また、多くの人達が待ち望んでいたティファニーカフェ&レストラン「ティファニー ブルーボックス」も新しく生まれ変わってオープンする。「The Blue Box Cafe by Daniel Boulud」は、ニューヨークの有名ミシュランシェフのダニエル ブリュー(Daniel Boulud)が手がけ、朝食やティータイムなど、季節に合わせたデイタイムメニューが楽しめる。また、プライベートダイニングエリアやアートインスタレーションのあるバーも併設される。

店舗の8階と9階にはミュージアムとエキシビションスペースがあり、ブランドの魅力的なコンセプトとユニークなストーリーテリングが体験が出来るのも見所の一つだ。

今回ティファニーは「ランドマーク」のリニューアルオープンを記念し、限定デザインやオリジナル商品をいくつも発表する。ダイヤモンドウォッチやホームオブジェ、そしてアイウェアまで、幅広いラインアップの展開がされる予定だ。さらに同店では、デザインを刷新した「ティファニー ダイヤモンド」を始めとするハイジュエリーコレクションが展示され、中でも128.54カラットという驚異的な大きさのティファニーダイヤモンドの新デザインも登場する。

 

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