12月1日(現地時間)、イタリアの高級ブランド、トッズ(Tod’s)は、新しいクリエイティブ・ディレクターにマッテオ・タンブリーニ(Matteo Tamburini)を起用したことを発表した。タンブリーニは同ブランドのレディースおよびメンズ・コレクションを監修し、彼が手がける最初のトッズ、2024/25年秋冬ウィメンズコレクションは、2月のミラノ・ファッション・ウィークで発表される。
この就任についてタンブリーニは、「このブランドは私の原点と思い出に深く結びついています。私はブランドの価値観と、これまで取り組んできた高い品質とスタイルの絶え間ない追求に共感し、自分の専門知識で貢献できることを楽しみにしています。」と述べた。
タンブリーニは、イタリア中部の山間部にある小都市、ウルビーノ生まれのイタリア人デザイナーだ。今年41歳を迎えた彼は、これまでにロシャス(Rochas)、スキャパレリ(Schiaparelli)、エミリオ・プッチ(Emilio Pucci)で経験を積み、ヨーロッパのラグジュアリー部門で幅広い経験がある。2017年からはボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)に在籍し、最近まで同ブランドのプレタポルテ・コレクションのデザインを担当していた。
トッズ・グループのディエゴ・デッラ・ヴァッレ(Diego Della Valle)社長兼CEOは、タンブリーニを「才能あるクリエーター」と呼び、「彼の高品質とイタリアン・ライフスタイルの現代的なビジョンは、間違いなく私たちのブランドに付加価値をもたらすでしょう。タンブリーニは、ラグジュアリーの世界を深く理解し、高度なスキルを持つ人材からなるクリエイティブチームをコーディネートしていきます。」と語った。
なお、同ブランドの前クリエイティブ・チーフであるウォルター・キアッポーニ(Walter Chiapponi)は今夏に退社し、先月初めにブルマリン(Blumarine)のクリエイティブ・ディレクターに就任している。
先月トッズ・グループは、第3四半期の中国での減速をヨーロッパでの好調な売上が補い、年初来9ヶ月間の売上が14.3%増加したと発表した。同社はまた、国内の買い物客と観光客の両方からの需要が好調で、全ブランドが2桁の売上増を記録している。