トリー バーチ(Tory Burch)2024年春夏コレクション

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9月11日(現地時間)、トリー バーチ(Tory Burch)は、アメリカ自然史博物館に新設されたギルダー・センターのアトリウムにて、2024春夏コレクションを発表。好奇心と探検心を掻き立てる自然の造形からインスピレーションを得て造られたギルダーセンターからインスパイアを得たとされたコレクションは、シンプリシティに富み、より洗練されたものだった。

ショーの序盤に登場したのは、深いネイビーやグリーンに粒子のラメが輝くフォーマルなブレザーだ。また、次に現れた柔らかく美しい曲線のドレープがうねるマイクロミニドレスは、ギリシャ神話に出てくる女神の様な神秘的な印象を与えた。

デザイナーのバーチは、「このコレクションは、生活するようにデザインされ、あなたとともに動き、軽快さと楽観的な感覚を植え付けるものです」と、ショーノートに記していた。「混沌とした世界で、私たちは今、”エフォートレス”とは何かを考えました。それは、心のスペースを解放してくれる服なのです。」

こうした”エフォートレス”がキーワードとなった2024年春夏コレクションでは、限りなくミニマルなデザインが際立った。例えば、今回はどのピースにもプリントファブリックは使われておらず、素材本来の美しさが最大限に引き立つようなテーラリングやカッティング、レイヤーなどで立体感が出されていた。また、カラーパレットは、ホワイト、ブラック、ベージュ、シルバーなどのニュートラルカラーが主体となり、銀糸やラインストーン、メタリックのアクセサリーや素材で品のある煌びやかさを体現した。

胸元が深いUネックにカットされたバイカラーのチュニックは、スカートの裾から波打つような純白のミニスカートが覗き、大人っぽさと女性らしさを引き立てていたり、逆にオールホワイトの洗練されたパンツスーツスタイルではハンサムな女性を想像させた。

ショーのフィナーレには、ビスコースニットドレスの裾にワイヤーを入れ立体的なアクセントが加えられたルックが登場。モデルが歩く度に、そのドレスの裾がフラフープの輪のように揺れていて、軽やかで楽観的な、可愛らしい印象だった。

また、ルックに合わせられたジュエリーの中には、牛の形をしたイヤリングやネックレスが登場し、ミュージアムの雰囲気に馴染む様な奇妙なディテールが目を惹いた。

コレクションの全てのルックは以下のギャラリーから。