ニューヨーク生まれのファッションハウス、「キャロリーナ ヘレラ(Carolina Herrera)」は、2025年リゾートコレクションのランウェイショーを、2024年11月14日にメキシコシティで開催する。
今回のように店頭カレンダーに合わせて最新コレクションを発表することは、ブランドにとって初の試みだ。また、このリゾートコレクションが発表される前に、9月のニューヨーク・ファッションウィークでは、同ブランドの2025年春夏コレクションが披露される予定である。
キャロリーナ ヘレラは、1981年に母娘の2人のデザイナーによってニューヨークで設立。クラシックでエレガントなスタイルで知られ、そのデザインは長きに渡り、洗練された女性らしさを表現してきた。
母であるヘレラは、1939年にヴェネズエラで生まれ、12歳の時にアメリカに移住している。もともと資産家の令嬢として育った彼女は、若い頃から優雅さとスタイルで知られ、80年代にはベストドレッサーの一人として称賛された。彼女の才能は世界中の著名なカメラマンたちによっても賞賛され、Vogueの編集長であるダイアナ・ヴリーランド(Diana Vreeland)の支持を得て、1981年に初のカプセルコレクションを発表。さらに、1986年には現駐オーストラリア米国大使であるキャロライン・ケネディ(Caroline Kennedy)のウェディングドレスを手がけ、その名声をさらに高めた。
2018年からはクリエイティブディレクターにウェス・ゴードン (Wes Gordon)が就任し、キャロリーナ ヘレラのDNAを引き継いでいる。
またブランドは、2001年にライフスタイル・ラインの「CH キャロリーナ ヘレラ(CH Carolina Herrera)」を発表。さらに「キャロリーナ ヘレラ ビューティー(Carolina Herrera Beauty)」では、2016年にフレグランスをデビューさせ、2022年にはフルカスタマイズ可能なメイクアップコレクションも発売している。
キャロリーナ ヘレラは、その歴史とともに常に進化を続けており、新しい市場やファッションのトレンドにも柔軟に対応している。今回のメキシコシティでのランウェイショーも、その革新性の一環と言えるだろう。