7月4日(現地時間)、日本を代表する美容ブランドの資生堂(Shiseido)とイタリアのラグジュアリー・ファッション・ハウスであるマックス マーラ(Max Mara)は、フレグランス事業における長期的なパートナーシップに向けて合意に達した。このパートナーシップにより、資生堂はマックス マーラのフレグランス商品を、開発・生産・販売するためのグローバル独占ライセンス契約を正式に締結する。
「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」を企業使命に掲げ、「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指す資生堂は、グローバルで堅調に拡大しており、フレグランス事業は資生堂の欧州地域における成長ドライバーの一つだ。今回のライセンス契約により、マックス マーラのフレグランス商品の開発・生産・販売が加わることで、フレグランス事業のグローバルでさらなる成長が期待される。
資生堂のCEOである魚谷雅彦(Masahiko Uotani)は、声明の中で「イタリアを代表するラグジュアリーブランドとして歴史を重ね、高い品質、ブランド価値へのこだわりはもちろ ん、高いデザイン性で世界中から愛されるマックス マーラ社と今回このような発表ができ大変嬉しく思っています。 会長であるルイジ・マラモッティ(Luigi Maramotti)氏との対話を通じて、企業文化や経営哲学、また人財育成において多くの価値観を共感でき、このようなパートナーと出会えたことを光栄に思います。今後の両社による提携は、フレグランス事業において、更なる成長はもちろん、相乗効果をもたらすものであることを確信しています」と述べた。
またマックス マーラ ファッション グループ(Max Mara Fashion Group)の会長、ルイジ・マラモッティは、「この未来を見据えたコラボレーションは、当社のフレグランス事業にとって絶好のチャンスです。資生堂は、研究、開発、イノベーションへの挑戦にたゆまず取り組み続けてきた歴史ある企業です。 私は個人的に資生堂に関心を寄せ、長らくその商品戦略が素晴らしいと思ってきました。これまで何度となく資生堂経営陣との交流機会があり、彼らの意欲やプロフェッショナリズムにはいつも感銘を受けてきました。人財を中心とした考え方や創業理念への想い、誠実さと敬意をもって関係構築に臨む姿勢、両社は共通した企業文化を有しています」とコメント。
資生堂EMEAA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)地域本社CEOのアルベルト・ノーエ(Alberto Noé)は、「予定しているライセンス契約は、当社のフレグランスブランドポートフォリオを強化する戦略に基づくものであ り、さらなる事業成長と新たなビジネスチャンスを両社にもたらすものです」と付け加えた。
このパートナーシップにより、資生堂とマックス マーラは世界中の顧客へ革新的な商品を提供し、事業のグローバル拡大を図る。両社の協力によって生まれる新たなビューティーイノベーションが、今後どのような形で展開されるのかに注目が集まる。