『VOGUE China』のエディトリアル・ディレクターにロッコ・リウ(Rocco Liu)が就任

Rocco Liu

7月12日(現地時間)、コンデナスト(Condé Nast)社は、『中国版ヴォーグ(VOGUE China)』の新エディトリアル・ディレクターにロッコ・リウ(Rocco Liu)を任命したことを発表した。直近まで『GQ China』のエディトリアル・ディレクターを務めていたリウは、今年2月に退任したマーガレット・チャン(Margaret Zhang)の役職を引き継ぎ、『Vogue』の編集方針とコンテンツを監督することになる。

リウは、北京外国語大学の出身で、英語と文学翻訳の学士号を取得している。大学卒業後、2009年にコンデナスト・チャイナ(Condé Nast China)に入社し、創刊されたばかりの『GQ』の編集者としてキャリアをスタートさせた。以来、リウはGQラボの責任者やソーシャルメディア・ディレクターなどの重要な役職を歴任し、2020年には編集長代行に任命され、翌2021年には正式に編集長に就任した。

リウの大胆なリーダーシップの下で、『GQ』は中国で最も人気と影響力のあるライフスタイルメディアブランドのひとつに成長。また、リウはGQのデジタル変革を率い、WeChatで象徴的な公開アカウント「GQ Lab」を創設した。その後も「GQ Lab」をXiaohongshuやBilibiliなどの新興ソーシャル・コンテンツ・プラットフォームに展開し、成功を収めている。その他にも、GQビデオチームの創設や、GQのフラッグシップイベント「Men of the Year」など、目度の高いイベントを監督してきた。

コンデナスト社のチーフ・コンテンツ・オフィサー兼ヴォーグのグローバル・エディトリアル・ディレクターであるアナ・ウィンター(Anna Wintour)は、声明の中で次のようにメッセージを送った。

「私は長い間、ロッコがGQで成し遂げてきたすべてのことを賞賛してきました。彼は新しいプラットフォームで生き続けるストーリーを作り出し、新しいオーディエンスを見つけ、人々が話題にするイベントを想像する優れた直感を持っています。彼が私たちと一緒に行ったすべての仕事において、彼は非常にクリエイティブで野心的であり、影響を与える方法を知っていることを証明してきました。彼がVogueチームに加わることをとても嬉しく思い、楽しみにしています。」

VOGUE Chinaは2005年に創刊されて以来、中国で最も著名なファッションの権威としての地位を確立してきた。現在同メディアは、中国の印刷物、デジタル、ソーシャル・チャンネルを合わせて3,400万人以上の読者にリーチしており、著作権協力のパートナーシップの下で発行されている。