LVMH、ウブロ(Hublot)の新たなCEOにジュリアン・トルナーレを任命

LVMH

7月17日(現地時間)、フランスのラグジュアリー・コングロマリットのLVMHは、同社傘下の時計ブランドであるウブロ(Hublot)の新たなCEOに、ジュリアン・トルナーレ(Julien Tornare)を任命した。トルナーレは、2024年9月1日から正式にこの役職に着任する。

今年2月、LVMHは新たに「LVMHウォッチズ」部門を設立し、そのトップにタグ ホイヤーの元CEOであるフレデリック・アルノー(Frédéric Arnault)を迎えた。同時に、ゼニス(Zenith)の元CEOであるトルナーレをタグ ホイヤー(TAG Heuer)のCEOに指名した。

しかし今回、2012年からウブロの舵を取ってきたリカルド・グアダルーペ(Ricardo Guadalupe)が経営の第一線から退き、ウブロの名誉会長に就任することが発表された。それに伴い、「LVMHウォッチズ」部門の人事が大きく変更され、トルナーレがグアダルーペの後任としてウブロの新たなリーダーシップを担っていくことが決定した。

この就任について、フレデリック・アルノーは、「ジュリアンがウブロのトップに就任することを大変喜ばしく思います。これは我々のメゾンの未来に向けた新たな章の始まりであり、リーディングウォッチブランドとしてのユニークな地位を強化するものです」とコメント。

続けて、「また、タグ ホイヤーにアントワーヌを迎えることも大変嬉しく思います。彼の豊富な国際経験、専門知識、そして時計に対する並々ならぬ情熱は、TAG Heuerの成長と発展を続ける上で大きな資産となるでしょう」と述べた。

トルナーレは26年間にわたり時計業界で輝かしいキャリアを築いてきた。レイモンド ウェイル(Raymond Weil)で2年間働いた後、リシュモン(Richemont)傘下のヴァシュロン コンスタンタン(Vacheron Constantin)で17年間に渡り勤務。その後、ゼニス(Zenith)のCEOに就任し、経営手腕を磨いてきた。

なお、トルナーレの後任として、タグ・ホイヤーの新しいCEOにはアントワーヌ・ピン(Antoine Pin)が就任する。ピンは2019年9月から現在までブルガリ・オルロジュリー(Bulgari Horlogerie)のジェネラルマネージャーを務めており、その豊富な経験を活かしてタグ・ホイヤーの未来を築いていくこととなる。