ルルレモン(Lululemon)、2024年第2四半期で7%の売上増|中国本土での成長が牽引

lululemon

8月29日(現地時間)、ルルレモン・アスレティカ(Lululemon Athletica Inc.)は、2024年第2四半期の業績を発表し、総売上高が前年同期比7%増の24億ドルに達したことを報告した。特に中国本土およびその他の世界市場での成長が顕著であり、それぞれ売上が34%および24%増加。一方、アメリカ市場では売上の伸びが1%に留まり、店舗売上高は3%減少した。

ルルレモンは、第二四半期中に中国本土で5店舗、その他の世界市場で4店舗、アメリカで1店舗の新規出店を行い、全世界での店舗数は721店舗となった。これにより、ブランドのグローバルなプレゼンスを強化し、特に国際市場での成長を加速させる戦略を示している。

粗利益率は59.6%に達し、前年同期の58.8%から80ベーシスポイントの改善を見せた。この増加は主に製品コストの低下によるものであるが、為替レートの変動が20ベーシスポイントのマイナス影響を与えた。

一方で、販売費および一般管理費(SG&A)は8億7200万ドルに達し、売上に対する比率は36.8%となった。これは前年同期の37.0%からわずかに改善しているが、ブランドイニシアチブやその他の投資が引き続きコストを押し上げている。

営業利益は5億4020万ドルとなり、前年同期の4億7930万ドルから増加した。最終的な純利益は3億9290万ドル、希薄化後1株当たりの利益は3.15ドルであり、前年同期の2.68ドルを上回った。

また、ルルレモンは第2四半期において、190万株の自社株を5億8,370万ドルで買い戻しており、株式の希薄化を抑制するための積極的な株主還元策を継続した。

しかし、国際市場での成長が引き続き好調である一方で、アメリカ市場での成長鈍化は課題として浮上する。同社は、今後もグローバルなブランド強化を進めながら、アメリカ市場での競争力を再構築する必要があると考えられる。

No Comments Yet

Leave a Reply

Your email address will not be published.