カプリ ホールディングス(Capri Holdings)、第2四半期で苦戦 – 世界的な需要減少が影響

Capri

マイケル コース(Michael Kors)、ヴェルサーチェ(Versace)、ジミー チュウ(Jimmy Choo)などのファッションブランドを所有するカプリ ホールディングス(Capri Holdings)は、11月7日(現地時間)に2025年度第2四半期の決算を発表し、売上が予想を大幅に下回る結果であったことを明らかにした。世界的な需要の低迷が影響し、売上は前年同期比で16.4%減の10億8,000万ドルに留まる結果となった。

四半期の財務概要は以下の通りだ。
– 売上総利益率は64.3%、営業損失は3,800万ドル
– 調整後の1株当たり利益は0.65ドルで、前年同期から減少
– 棚卸資産は前年同期比10%減少し、現金および現金等価物は1億8,200万ドル、純負債は15億3,000万ドル

カプリの会長兼CEOであるジョン・D・アイドル(John D. Idol)は、「第2四半期の業績は期待に届かず、世界的な需要の軟化が引き続き業績に影を落としています」と述べ、「厳しい市場環境にもかかわらず、ヴェルサーチェ(Versace)、ジミー チュウ(Jimmy Choo)、マイケル コース(Michael Kors)という当社のラグジュアリーブランドは、強力なブランド力を保っており、データベースには1,090万人の新規顧客が加わりました」と顧客基盤の拡大が続いていることを強調した。

また同社は、今後もグローバル市場で持続可能な成長を追求し、難しい経済環境においても戦略的な施策を進める構えである。

さらに、カプリ ホールディングスが2023年8月に発表したタペストリー(Tapestry)による買収計画も引き続き注目されている。米国連邦取引委員会(FTC)がこの取引を差し止める仮差止命令を発行したことに対し、カプリとタペストリーは共同で控訴を行う意向である。