イタリアのラグジュアリーブランド、マックス マーラ(Max Mara)は、「2026年リゾートショー」をイタリアのナポリで開催することを発表した。開催は2025年6月16日と17日の2日間にわたり、南イタリアの美しい景観を背景に、ランウェイショーを含む特別な体験が予定されいる。
マックス マーラにとって、イタリア南部でのショー開催は、今回が初めてではなく、2021年には、ナポリ湾北端に位置するイスキア島のメッツァトーレ ホテルで、「2022年リゾートコレクション」を発表している。16世紀の監視塔を改装したこのホテルは、トルーマン・カポーティ(Truman Capote)が1950年代に訪れた春の物語にインスパイアされ、優雅さを極めたコレクションを披露する舞台となった。
世界中を舞台にしてきたマックス マーラの過去のショーもまた、圧倒的な美しさと文化的深みで観客を魅了してきた。昨年は、壮麗なゴシック建築が立つサンマルコ広場に隣接するヴェネツィアのドゥカーレ宮殿で、「2025年リゾートコレクション」を披露。その前年には、スウェーデンのストックホルム市庁舎で「2024年リゾートコレクション」を発表した。さらに、2022年にはポルトガル、リスボンのカルースト・グルベンキアン財団の庭園で「2023年リゾートコレクション」を発表し、自然とアートが融合するその空間は、観客の記憶に深く刻まれた。
こうしたショーを実現してきたのは、英国出身のクリエイティブディレクター、イアン・グリフィス(Ian Griffiths)である。彼の手腕により、ニューヨーク、ロンドン、上海、ブランド本拠地のレッジョ・エミリア、そしてベルリンなど、各都市が特別な舞台へと変貌してきた。
また、今回のナポリでのショーは、国際的なメンズウェアトレードショー「ピッティ・ウオモ」と開催のタイミングが重なることでも注目を集めている。同トレードショーは6月20日まで開催される予定で、その後6月20日から24日までは、「ミラノファッションウィークメンズ2026年春夏」が開催される。
さらに他のブランドも、クルーズショーの詳細を続々と決定しており、シャネル(Chanel)は4月29日にイタリアのコモ湖でクルーズショーを、グッチ(Gucci)は、5月15日にフィレンツェでクルーズショーを行う予定だ。