ルイ ヴィトン(Louis Vuitton) が村上隆と20周年の再結集|時代を超え「LOUIS VUITTON × MURAKAMI」がリバイバル

Louis Vuitton x Takashi Murakami

2003年にルイ ヴィトン(Louis Vuitton)と村上隆が初めて手掛けたコラボレーションは、ファッション、アート、ポップカルチャーを融合させた革新的な試みとして瞬く間に大きな成功を収め、一時代を築き上げた。そして2025年1月1日(現地時間)、ルイ ヴィトンはその象徴的なデザイン「LOUIS VUITTON × MURAKAMI」を、ゼンデイヤ(Zendaya)をフィーチャーしたキャンペーンとともに復活させることを発表した。

今回の「LOUIS VUITTON × MURAKAMI」リエディションは、村上隆が生み出したカラフルで独創的な世界観と、ルイ ヴィトンの誇る伝統的な匠の技(サヴォアフェール)、そして最新のテクノロジーを融合させた壮大なプロジェクトとなっている。

「LOUIS VUITTON × MURAKAMI」
Courtesy of Louis Vuitton

「モノグラム・マルチカラー」が彩る200点を超えるアイテムが発売

このコレクションの中心となるのは、33色で表現された「モノグラム・マルチカラー」。かつてマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)の指揮のもと誕生したこの鮮やかなモチーフが、バッグ、シルクスクエア、スカーフ、サングラス、ファッションジュエリー、シューズ、フレグランスなど、200点を超えるアイテムに再現される。

バッグでは、「キーポル」「クッサン」「ドーフィーヌ」「オンザゴー」「スピーディ」といった人気のシティバッグがラインナップ。ホワイトキャンバスとブラックキャンバスの両バリエーションで展開され、エレガントさと遊び心を兼ね備えたデザインに仕上がっている。また、小物のラインナップも充実しており、「ヴァニティ・チェーンポーチ」や「ナノ・スピーディ」、「ナノ・ディアヌ」といったコンパクトなバッグが、洗練されたアクセサリーとして展開される。

Murakami6 1Murakami7 1Murakami8 1Murakami9 1Murakami4 1特筆すべきは、特別注文可能な「マル・ヴェスティエール」だろう。このトランクには、33点の「スピーディ」バッグが収められており、コレクター必見のアイテムだ。また、スーツケースやトラベルバッグも充実しており、「キーポル 45」や「ミニ スクエア トランク」なども、旅行を華やかに彩る。

シューズでは、ウェッジソールのエスパドリーユやミュール、バレリーナシューズ、さらには厚底サンダルまでがラインナップ。その他、村上隆の代表的なキャラクター「スーパーフラット・パンダ」が、「オンザゴー PM チェーン」や「アルマ BB」などのバッグにユーモアと可愛らしさを添え、キーリング「ポルト クレ・パンダ」やスケートボードなどの遊び心溢れるアイテムも用意される。

香水ボトル「Attrape-Rêves」と「Imagination」には、村上のキャラクターとモチーフがあしらわれ、専用の円筒形パッケージが高級感を演出。トラベルケースやフレグランス・トランクには、最上質のホワイトキャンバスにモノグラム・マルチカラーが施され、アートとラグジュアリーの融合が体現されたものになる。

今回のコレクションでは、すべてのアイテムに最新のデジタルプリント技術が採用された。これにより、村上のキャラクターやモチーフがこれまで以上に鮮やかで緻密に描かれているのも特徴である。

Louis Vuitton and Takashi Murakami
Courtesy of Louis Vuitton

次世代を象徴するゼンデイヤを起用したキャンペーン

同コレクションのキャンペーンに登場するのは、ハリウッド女優でルイ ヴィトンのアンバサダーを務めるゼンデイヤだ。2003年に同コレクションが初めて発売された時、わずか7歳だったゼンデイヤだが、現在ではブランドの顔として、次世代を象徴するアイコンに成長した。その姿は、村上隆が掲げる「未来への架け橋」というテーマを体現する存在に、まさにふさわしいと言えるだろう。

彼女が出演するこのキャンペーン映像では、東京からニューヨークへと届けられたレトロな携帯電話が、村上のキャラクターたちを解き放つ様子が描かれる。また、ゼンデイヤがキャラクターたちと一緒に踊るシーンを収めた短編映像も制作され、ルイ ヴィトンと村上隆のクリエイティブな世界観が余すところなく表現されている。

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Courtesy of Louis Vuitton

世界各都市で開催される体験型ポップアップイベント

また同リエディションを記念し、ニューヨーク、東京、ソウル、ミラノなど世界7都市では、没入型のポップアップイベントが開催される。これらのイベントでは、カフェ、シネマ、フォトブース、さらには村上隆のキャラクターが描かれた特別デザインのトラムなど、多彩な体験型コンテンツが用意される予定だ。

さらに、今回のコレクション発表は、単なるノスタルジアの復活にとどまらない。ルイ ヴィトンのCEO、ピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)は、「過去の成功したコラボレーションを祝うことは、今後も検討の余地があります」と述べ、他のアイコニックなデザインの再版が実現する可能性を示唆している。ルイ ヴィトンと村上隆のコラボレーションは、ファッションとアートの境界を超え、世代や文化を結びつける新たなクリエイティブな物語の始まりを告げるものになりそうだ。

なお、「LOUIS VUITTON × MURAKAMI」の第1章コレクションは、日本国内では2024年12月27日(金)より公式サイトおよび公式アプリ「Louis Vuitton App」で一部商品の先行予約が開始される。2025年1月1日にはフルラインナップがオンラインで発売され、一部店舗では1月2日より購入可能となる。

これに続く第2章コレクションとして、2025年3月には、春にふさわしい「チェリーブロッサム」パターンにフォーカスした新しいラインナップも登場予定。この続報にも注目したい。

Courtesy of Louis Vuitton
Courtesy of Louis Vuitton