ルイ ヴィトンの新SVPイメージ&コミュニケーションにカロル・ビルデ(Carole Bildé)が就任

カロル・ビルデ(Carole Bildé)

ルイ ヴィトン(Louis Vuitton)は2025年6月10日付で、イメージ&コミュニケーション部門の新たなシニア・バイス・プレジデント(SVP)としてカロル・ビルデ(Carole Bildé)を迎えることを発表した。今回の人事により、ビルデは専門チームと連携し、ルイ ヴィトンの影響力を世界的に拡張する為のブランドイメージとコミュニケーション全体の戦略を担っていく。また、新たに副CEOに就任したダミアン・ベルトラン(Damien Bertrand)の直属となる。

ビルデは、2018年にLVMHに入社し、LVMH傘下のシャンパーニュブランド「ヴーヴ クリコ ポンサルダン(Veuve Clicquot Ponsardin)」にてチーフ・マーケティング&コミュニケーション・オフィサーを務めてきた。同ブランドにおいてマーケティングイノベーションと文化的アイデンティティの確立を推進し、ブランドのグローバルな可視性と明確なメッセージ力を高めた人物だ。また、それ以前には、クロエ(Chloé)でのブランド、デジタル、Eコマース統括や、オグルヴィ・アンド・メイザー(Ogilvy & Mather)およびBETCといった国際的な広告代理店での豊富な経験も含まれる。

なお、ビルデは今回、同職を離れるブレイク・ハロップ(Blake Harrop)の後任となる。ハロップは今後、LVMHグループ内で新たな役割に就く予定だ。

ハロップは2024年にルイ ヴィトンに入社し、短い在任期間ながら戦略的かつ視覚的に大胆なプロジェクトを連続で立ち上げてきた。最近の村上隆とのリバイバルコレクションでは、女優ゼンデイヤを起用したグローバル広告キャンペーンを展開し、従来のラグジュアリーイメージにアートとポップカルチャーを見事に融合させた。さらに、同コレクションのポップアップをソウル、ロンドン、東京、ミラノ、ニューヨーク、上海、シンガポールなど世界15都市で展開し、カフェや村上隆のリマスター版映像を上映するシネマ、映像インスタレーションなど体験型の活性化を取り入れ、新しい「ブランドとの接点」を創出している。

Louis Vuitton

同時に、ニューヨーク57丁目に位置する旗艦店では、巨大な旅行用トランクを店頭ファサードに設置し、街行く人々の目を引く話題性を演出。また、フォーミュラ1(F1)との本格的な提携によって、国際的なスポーツイベントの会場でルイ ヴィトンのロゴが視認される機会を拡大し、幅広い層へのブランドリーチ強化にも貢献した。

ピエトロ・ベッカリ(Pietro Beccari)会長兼CEOは、「ブレイクには心から感謝しています」と述べ、「彼は複数の戦略的パートナーシップの立ち上げに積極的に貢献し、ルイ ヴィトンの影響力を強化しました。新たな役職での成功を祈っています」とコメントしている。

なお、今回の組織改編により、マッテオ・ゴリネッリ(Matteo Golinelli)およびビジュアルマーチャンダイジング部門のチームは、ビルデではなくベルトラン副CEOに直接レポートする体制となる。

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