「LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH Moët Hennessy Louis Vuitton)」は、5月14日(現地時間)、アメリカ発ファッションブランド「マーク ジェイコブス(Marc Jacobs)」を、ブランドマネジメント企業「WHP Global」へ売却すると発表した。取引金額は非公開となっている。
Summary
- LVMHがマーク ジェイコブスをWHP Globalへ売却すると発表
- マーク・ジェイコブス本人は今後もブランドのクリエイティブ・ディレクターを継続
- WHP Globalはヴェラ ウォンやラグ & ボーンなどを展開しており、今回の買収で年間売上高は95億ドル超規模へ
- G-III Apparel Groupも共同オーナーとして参画し、一部DTCおよびホールセール事業を取得・運営
- 取引金額は非公開だが、ブランド価値は約10億ドル規模とみられている
今回の取引により、マーク ジェイコブスは、WHP Global傘下の「ヴェラ ウォン(Vera Wang)」や「ラグ & ボーン(rag & bone)」などに続く主要ブランドとして加わる。発表によれば、同買収によりWHP Global全体の年間売上高は95億ドル超規模へ拡大する見通しだ。
また、「G-III Apparel Group」もWHP Globalと共同でマーク ジェイコブスの所有に参画。さらに、ブランドのグローバルにおけるDTC(Direct-to-Consumer)事業およびホールセール事業の一部を取得・運営するとしている。
マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)本人は、今後もブランドのクリエイティブ・ディレクターを継続する予定だ。
ジェイコブスは声明で、次のようにコメントしている。
「私は変化を恐れ、嫌悪し、そして同時に愛しています。変化は避けられないものですが、変わることなく揺るがないのは、私のファッションへの愛と、それがもたらしてくれる喜びです。新たな可能性への期待こそが、今も私を刺激し、インスピレーションを与え続けています。
イェフダ・シュミッドマン(Yehuda Shmidman)と会った時、私たちが築き上げてきたこのメゾンに対する彼の敬意、称賛、感謝、そして愛情が、本物で誠実なものであることを強く感じました。(“私たち”とは、ここにいる全員のことを意味しています。)
クリエイティブ・ディレクターとしてこの旅を続けるにあたり、マーク ジェイコブス インターナショナルの情熱的で、勤勉で、献身的かつ創造性にあふれた才能あるチーム全員に、心からの感謝を伝えたいと思います。私たちは決して過去の成功に甘んじることなく、私は常に自らの直感を信じ、それに従ってきました。
未来を見つめながらも、私は希望と信念を持って“今”を生きています。そしてイェフダと共に、次なる輝かしい章を書き上げていけることを楽しみにしています。」
さらに、「この30年間、私を支え、信じ、信頼してくださったベルナール・アルノーには、永遠に感謝しています。アルノー家とLVMHと共に歩めたことは、私にとって大きな名誉であり特権でした」と述べ、新たなフェーズへの期待を示した。
LVMHは1997年よりマーク ジェイコブスの過半数株式を保有しており、同ブランドは長年にわたりグループのアメリカン・ラグジュアリー戦略の一翼を担ってきた。一方、近年のLVMHは、「ルイ ヴィトン(Louis Vuitton)」や「ディオール(Dior)」など主力メゾンへの集中を進めており、ポートフォリオの再編を加速させている。
なお、LVMHが以前からマーク ジェイコブスの売却を検討していたことは、昨年から複数メディアで報じられており、ブランド価値は約10億ドル規模とみられている。
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