マーク ジェイコブス
Downtown New York Spirit
マーク ジェイコブス(Marc Jacobs)は1986年に自身の名を冠したブランドを設立。ニューヨークの創造的エネルギーとダウンタウンカルチャーを反映したコレクションを通じて、瞬く間にニューヨークを代表するデザイナーの一人として存在感を確立した。1992年に「ペリー エリス(Perry Ellis)」で発表した伝説的な“グランジ”コレクションは、結果的に彼の解雇につながった一方で、後にファッション史に残る重要なランウェイとして高く評価され、カルチャームーブメントをファッションへ昇華する才能を決定づけた。
Cultural Connector
ジェイコブスは、アート、音楽、ナイトライフ、ストリートカルチャーなど多様なカルチャー要素を吸収し、再解釈する能力で広く知られている。1997年から2013年まで務めた「ルイ ヴィトン(Louis Vuitton)」のクリエイティブ・ディレクター時代には、プレタポルテラインの本格展開やアーティストとのコラボレーションを導入。ラグジュアリーと現代カルチャーの関係性を再定義する存在となった。
The Tote Bag Phenomenon
「マーク ジェイコブス トートバッグ(The Marc Jacobs Tote Bag)」は、ブランドを代表する商業的成功アイテムの一つとなり、特に若年層を中心に世界的な人気を獲得した。ラグジュアリーとコンテンポラリーファッションの中間に位置するブランドとして、アクセシビリティ、カルチャー性、そして“ニューヨークらしさ”を軸とした独自のアイデンティティを築いている。
New Ownership Era
2026年5月、「LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH Moët Hennessy Louis Vuitton)」は、マーク ジェイコブスを「WHP Global」へ売却することで合意したと発表した。これにより、約30年にわたりLVMH傘下にあった同ブランドは、大きな転換点を迎えることとなる。取引金額は非公開だが、複数メディアではブランド価値を約10億ドル規模と報じている。
新体制下でも、マーク・ジェイコブス本人は引き続きクリエイティブ・ディレクターを務める予定。また、「G-III Apparel Group」もオーナーシップに参画し、ブランドのグローバルDTC事業およびホールセール事業の一部運営を担う。今回の買収により、WHP Globalは「ヴェラ ウォン(Vera Wang)」や「ラグ & ボーン(rag & bone)」などを含むブランドポートフォリオをさらに拡大することとなった。
ブランド情報
| 設立年 | 1984 |
|---|---|
| 創業者 | Marc Jacobs |
| 本社所在地 | ニューヨーク、アメリカ |
| クリエイティブ・ディレクター | Marc Jacobs |
| 親会社 | WHP Global |
| CEO | n/a |
| 国 | United States |
| 業種 | Fashion, Accessories |
| 主要製品 | ザ トートバッグ、スナップショット、J マーク |
| 特筆事項 | ルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクターを16年務めた |