3月14日(現地時間)、スイス ウォッチ グループ(The Watches of Switzerland Group)は、ロンドンのボンドストリートに新しいロレックス(Rolex)の旗艦店をオープンした。このブティックは、同社が50年以上にわたり運営してきた店舗を大幅に拡張し、ヨーロッパ最大級のロレックス専門店として生まれ変わらせたものだ。ロレックスと同社のパートナーシップは1919年にニューカッスルのノーザン・ゴールドスミスから始まり、現在まで100年以上続いている。今回のオープンは、その長い関係をさらに深める象徴的な出来事となった。
ロレックスの哲学を体現する空間
このブティックは、ロレックスの世界観を余すことなく表現する場として設計された。エントランスをくぐると、ブランドを象徴するグリーンマーブルの壁と、大理石のモザイクフロアが迎え、訪れる人々をロレックスの世界へと誘う。
メインショールームには、洗練されたディスプレイに並ぶロレックスのコレクションが広がり、その中央には金のベゼルとグリーンガラスで構成された壮大なアートインスタレーションが天井までそびえ立つ。ウォールナット製の特注階段を降りると、そこには時計の歴史と革新を体験できる空間が広がり、ロレックスの哲学が五感で感じられる仕掛けが施されている。
ロレックスの世界が広がる、壮大な4フロアの空間
さらに4フロアにわたる構成は、それぞれが異なる魅力を持ち、訪れる人々をロレックスの世界へと誘う。
1階では、GMTマスター II、コスモグラフ デイトナ、サブマリーナなどの代表的なコレクションが並び、ラグジュアリーな空間で時計の魅力を堪能できる。タンレザーのラウンジや、グリーンマーブルのバーカウンターが洗練されたホスピタリティを演出し、特別なゲストには、希少なジェムセッティングモデルが紹介される。まさに、極上の一本と出会うための空間だ。
地下1階には、ロレックスの歴史と進化を深く知ることができる「ロレックス エキシビション」が設けられた。プライベートライブラリーを思わせる落ち着いた空間には、ゆったりとしたソファやギャラリーウォールが配され、ブランドの歩みに浸ることができる。また、ロレックス認定中古の専用エリアも併設され、厳選されたプレオウンドタイムピースが並ぶ。
2階には、ロレックス公認サービスセンターがあり、5名の熟練時計技師と2名のテクニシャンが世界最高水準のメンテナンスを提供する。さらに、ガラス張りの工房では、職人たちの精密な技術を間近で見ることができ、4つのアフターセールス・デスクでは、顧客一人ひとりに合わせた専門的なケアが提供される。
スイス ウォッチ グループのCEO ブライアン・ダフィー(Brian Duffy) は、このブティックについて「ヨーロッパ最大級のロレックスブティックのオープンは、スイス ウォッチ グループとロレックスの100年以上にわたるパートナーシップにおいて記念すべきマイルストーンです」とコメント。
「7,200平方フィートにおよぶこのブティックでは、幅広いコレクションはもちろん、希少なジェムセッティングモデルも展示され、ラグジュアリーリテールの概念を再定義することになるでしょう。私たちは、ブランドの世界観を体験し、ロレックス認定中古やアフターセールスサービスまで網羅する、唯一無二の場を創り上げることに尽力しました。ロレックス愛好家にとって、特別な体験ができる究極の目的地となるでしょう」と続けた。
また、ロレックス UKのマネージング・ディレクターであるリチャード・ド・レイザー(Richard de Leyser) は、この新ブティックの意義について「この店舗は、カスタマーサービスの新たな基準を確立するとともに、ロレックスの歴史を讃える空間でもあります。ロレックス・ウォッチ・カンパニーが1900年代初頭にロンドンで創業されたことを考えると、この新ブティックはブランドの伝統と革新を象徴する場となるでしょう」と述べた。
精緻なクラフツマンシップが息づくタイムピース、最上級のホスピタリティ、そしてブランドのヘリテージが息づく空間——すべてが融合したこのオールド・ボンド・ストリートのロレックスブティックは、ラグジュアリーウォッチの新たなスタンダードを築く存在となっていくだろう。
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