ヴェスティエール コレクティブ(Vestiaire Collective)、パリス・ヒルトン とチャリティ・クローゼット・セールを開催

Vestiaire Collective

2月19日(現地時間)、仏ラグジュアリー・リセールECプラットフォームのヴェスティエール コレクティブ(Vestiaire Collective)は、OGインフルエンサーであり慈善家としても知られるパリス・ヒルトン(Paris Hilton)と手を組み、チャリティ・クローゼット・セール『Paris Hilton x Vestiaire Collective』をスタートさせた。

この企画では、ヒルトン本人がかつて愛用した約100点のアイコニックなファッションアイテムが出品され、その売上は彼女の非営利団体「11:11メディア・インパクト」を通じて、ロサンゼルスの山火事被災者支援や、施設内での児童虐待撲滅運動に役立てられるという。

ヒルトンの変遷を物語る100点──Y2Kから現代までを網羅

今回のセールでは、2000年代カルチャーの象徴ともいえるジューシー クチュール(Juicy Couture)のベロア・トラックスーツやフォン ダッチ(Von Dutch)のジャケット、「村上隆 × ルイ ヴィトン(Louis Vuitton)」のヴィンテージバッグなど、ヒルトンのスタイルを語る上で外せない名品が並ぶ。

さらに、ミュウミュウ(Miu Miu)のスタッズ付きバイカー・ジャケット、バレンシアガ(Balenciaga)、ヴェルサーチ(Versace)、ザノッティ(Giuseppe Zanotti)などによるシューズやバッグ、そしてランバン(Lanvin)やミュグレー(Mugler)のミニドレスなど、彼女のビジネスウーマンとしての現在を象徴するルックも見逃せない。

特別協力として、マックスマーラ(Max Mara)からはタイムレスな「101801トップコート」、パメラ ローランド(Pamella Roland)からは華やかなイブニングドレスも出品されている。価格帯は75ドルから2250ドルまでと幅広く、全世界から購入可能だ。

Paris Hilton x Vestiaire Collective 2 NO LOGO

「ファッションとチャリティは、私の情熱の象徴」──ヒルトンが語る想い

「私はいつだってファッションを楽しみ、リスクを恐れずに自分らしさを表現してきました」と語るヒルトンは、「このセールが、誰かが自分のスタイルを見つけるきっかけになってくれたら嬉しいです」とコメント。彼女の非営利団体「11:11メディア・インパクト」では、児童虐待の根絶やLGBTQIA+の支援、ADHDへの認知促進など、個人の経験に根ざした幅広い社会貢献を続けている。

2024年には、米国連邦法「施設内児童虐待防止法(Stop Institutional Child Abuse Act)」の成立にも大きく貢献しており、その実行力は社会運動家としての信頼を確固たるものにした。

ヴェスティエール コレクティブの戦略とアメリカ市場の可能性

今回のコラボレーションは、ヴェスティエール コレクティブにとってアメリカ市場での拡大戦略の一環でもある。2024年にはドラマ『エミリー、パリへ行く』にも取り上げられた同社は、現在アメリカ市場が全体売上の20%を占めており、その存在感を着実に高めている。

また、同社はジェシカ・チャステイン(Jessica Chastain)やキム・カーダシアン(Kim Kardashian)などを起用したセレブリティ・クローゼット・セールを毎月開催。今回のヒルトンとの取り組みは、ファッション・カルチャーのレジェンドと循環型社会の未来を結びつける象徴的プロジェクトとして注目を集めている。

このように、影響力を持つインフルエンサーが社会課題に真摯に向き合い、ファッションという表現手段を通してメッセージを届けることは、業界全体に持続可能性や意識の変革を促す力となる。

ヴェスティエール コレクティブの共同創業者ファニー・モワザント(Fanny Moizant)は、「ファッションには、自己表現やアイデンティティを語る力があります。私たちのクローゼット・セールは常に、時代の先駆者たちを称えることを目的としてきました。パリスはまさに真のアイコンであり、大胆なスタイルだけでなく、自身のストーリーを勇気をもって共有することで変化を生み出してきた人物です。より持続可能な未来を目指してファッション業界を変革しようとする私たちにとって、子どもや若者の権利を擁護するチェンジメーカーであるパリスと協力できることを誇りに思います」と語っている。

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