6月3日(現地時間)、グローバルブランドの開発とライセンス事業を展開する「オーセンティック・ブランズ・グループ(Authentic Brands Group)」が、「ボードライダーズジャパン(Boardriders Japan)」との戦略的パートナーシップを拡大したことを発表した。新たにボルコム(Volcom)とスパイダー(Spyder)の2ブランドがボードライダーズ ジャパンの運営に加わることで、日本市場における事業ポートフォリオが大きく広がることになる。
現在ボードライダーズ ジャパンは、すでにクイックシルバー(Quiksilver)、ビラボン(Billabong)、ロキシー(Roxy)、ルーカ(RVCA)、DCシューズ(DC Shoes)、エレメント(Element)、ボンジッパー(VonZipper)といったブランドを日本で展開。今回の追加によって、合計8ブランドの小売・卸売・EC事業を一括して運営する体制が整った。
日本市場で文化的共鳴を生むパートナーシップ
オーセンティックのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるデビッド・ブルックス(David Brooks)は、「ボードライダーズジャパンはダイナミックなリテール展開からデザイン主導の商品開発に至るまで、常に高い運営能力を発揮してきました。今回の提携拡大により、日本市場におけるブランドの成長と影響力の拡大が実現すると確信しています」とコメント。
一方、ボードライダーズジャパンの代表を務めるサミー・ユウ(Sammy Yoo)は、「ボルコムとスパイダーは、日本の消費者の間で非常に強く共感されており、今後は、両ブランドのユニークなDNAと日本市場のニーズを反映した、プレミアムなリテール体験、デジタルでのエンゲージメント、魅力的な商品展開を通じて、その存在感をさらに高めていきたいと考えています」と意気込みを語っている。
また、オーセンティックのアジア太平洋プレジデントであるウェスリー・チュー(Wesley Chu)は、「日本は当社ポートフォリオにとって極めて重要な市場」とし、「ボルコムとスパイダーを通じて、コミュニティの形成、創造性の促進、そして差別化されたリテール体験によって、ブランドの影響力をさらに拡大していく大きな可能性を感じています」と述べた。
今回の発表は、オーセンティックが推進している地域専門性に基づいた運営モデルの一環でもあり、グローバルブランドを現地の文化や需要に合わせて展開することで、長期的な成長を図る戦略の集大成といえる。
今後、ボルコムとスパイダーはボードライダーズ ジャパンのブランド群に統合される形で、オンライン・オフラインの両チャネルを通じた新たな商品体験を展開予定。デザインの革新性やパフォーマンス性に加え、日本市場向けにローカライズされたプロダクト戦略やコンテンツ展開にも注目が集まる。
アクションスポーツやアウトドアウェアがライフスタイルとして定着しつつある今、日本市場においてもブランドの再構築とファン層の拡大が進みそうだ。
Copyright © 2025 Oui Speak Fashion. All rights reserved.