アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)、パリに初の常設ギャラリー「Acne Paper Palais Royal」を開設

Acne Studios

アートとファッションを自由に行き来する美学で知られるスウェーデン発のブランド、アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)が、パリに初となる常設ギャラリー「アクネ ペーパー パレ・ロワイヤル(Acne Paper Palais Royal)」をオープンする。一般公開は2025年6月26日から。場所は、ブランドが2008年に初の国外店舗を構えた、歴史あるパレ・ロワイヤルのアーケード内だ。これまでブティックとして親しまれてきた空間が、展示やアーティストトーク、雑誌のローンチイベントなど、カルチャーを発信する多目的な場として新たに生まれ変わる。

本ギャラリーは、2005年に創刊されたカルチャーマガジン『アクネ ペーパー(Acne Paper)』の世界観を物理的に体現したもの。キュレーションは、編集長のトーマス・ペルソン(Thomas Persson)と、アクネ ストゥディオズでクリエイティブプロジェクトおよび出版を統括するロッタ・ニルソン(Lotta Nilsson)が担う。

オープン前日の6月25日には、パリ・ファッションウィーク・メンズ期間中に合わせたカクテルパーティーが開催される予定。翌26日からは、ギャラリーのこけら落としとして、オランダ人写真家ポール・クイケル(Paul Kooiker)による個展「2025」がスタートする。クイケルは、アクネの2022年秋キャンペーンでロザリア(Rosalía)を撮影したほか、『Acne Paper』最新号にも参加している。本展では、アムステルダムのヘリット・リートフェルト・アカデミーに通う学生42名を捉えたポートレート作品を通じて、伝統的な「学校写真」の枠を越え、現代的な緊張感と静謐さを併せ持つ視点を提示する。

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アクネ ストゥディオズはこれまでも、アートとブランド活動を有機的に結びつけてきた。たとえば、ニューヨーク・グリーンストリートの店舗では、フリーズ・ニューヨーク(Frieze New York)にあわせてアーティスト、ジョナサン・リンドン・チェイス(Jonathan Lyndon Chase)の作品を展示。また、2025年9月に正式公開予定のパリ新本社には、長年のコラボレーターであるダニエル・シルバー(Daniel Silver)やマックス・ラム(Max Lamb)の作品が設置される予定だ。

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