フランスを代表するラグジュアリーブランド、シャネル(CHANEL)は、文化活動の一環として『アート&カルチャー・マガジン(Arts & Culture Magazine)』を創刊した。ブランドが過去5年間にわたり取り組んできたアーティストや文化機関との協業を振り返る内容で、全編英語・250ページに及ぶビジュアル主体のマガジンだ。英国進出100周年という節目にあたる今回の刊行は、同ブランドのカルチャーに対する継続的なコミットメントを象徴するものとなっている。
創刊号『アート&カルチャー・マガジン Vol. 1』は今後、東京、ミラノ、ニューヨーク、パリ、アムステルダム、バンガロール、香港、ロサンゼルス、メキシコシティ、バンコク、ベルリン、グラスゴー、サンパウロ、ソウル、上海、シドニー、台北、チューリッヒなど、世界20都市の厳選書店で順次販売される予定だ。ロンドンでは「Tenderbooks」「Reference Point」、グラスゴーでは「RIPE Mags」などが取り扱い店に名を連ねる。
また、創刊を記念し、ロンドンのベイズウォーターにある新聞スタンド「Foreign Exchange News」が、6月28日までの期間限定でシャネル仕様に装飾され、特別展示が実施されている。
同プロジェクトは、シャネルの文化支援プログラム「カルチャー・ファンド」および、同社のアート・カルチャー・ヘリテージ部門責任者であるヤナ・ピール(Yana Peel)の指揮のもとに実現。表紙には、彫刻家ジャック・リプシッツ(Jacques Lipchitz)が1921年に制作したガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)の胸像に、2002年秋冬コレクションのメタリックサングラスを組み合わせたビジュアルが採用され、ブランドの歴史と革新性を象徴している。
本誌は、紙質の異なる複数の素材を組み合わせた構成となっており、ページをめくるごとに視覚と触覚の両面から豊かな体験を提供。まるで一冊のアート作品のように、文化的没入感をもたらす。
誌面にはこのほか、シャネルNo.5とパールを収めた金色の貝殻型トレイや、創業者の星座・獅子座にちなんだライオンモチーフのコラージュなど、ブランドの美学を象徴するビジュアルが随所に登場し、シャネルの過去・現在・未来をつなぐヴィジュアル対話が展開されている。
Copyright © 2025 Oui Speak Fashion. All rights reserved.