シャネル(Chanel)、マチュー・ブレイジーによる初のメティエダール・ショーを12月にニューヨークで開催へ

Chanel Métiers d'art 2024/25 show

フランスのラグジュアリーメゾン「シャネル(Chanel)」が、次回のメティエダール・コレクションを2025年12月2日にニューヨークで開催すると発表した。ニューヨークでの同コレクションの発表は、2018年以来7年ぶりとなる。

また、今回のショーは、クリエイティブ・ディレクターに新たに就任したマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)初のメティエダール・コレクションでもある。ブレイジーは、10月6日にパリ・ファッションウィークで発表されるプレタポルテ・コレクションでシャネルのデビューを果たす予定だが、その次なる舞台となるのが、このメティエダール・ショーだ。

シャネルは今回の開催について、「この選択は、1930年代にガブリエル・シャネル(Gabrielle ‘Coco’ Chanel)が大西洋を初めて渡った旅から、2018年の『パリ−ニューヨーク』メティエダール・ショーに至るまで、シャネルとニューヨークを結びつけてきた歴史を拡張するものである」と公式声明の中で述べている。なお、ショーの具体的な会場は今後発表される予定だ。

メティエダール・コレクションは、2002年に故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)によって創設された特別なランウェイショーであり、シャネルが傘下に抱える職人アトリエの高度な技術を称える場として知られている。刺繍工房レサージュ(Lesage)や帽子工房メゾン・ミッシェル(Maison Michel)をはじめとする12のアトリエが、それぞれの専門性を結集し、年に一度ひとつの都市を舞台にその成果を披露してきた。

シャネルがニューヨークで最後に同ショーを開催したのは2018年12月。カール・ラガーフェルドが手がけたそのコレクションは、メトロポリタン美術館のデンデュール神殿を舞台に、古代エジプトの幾何学的要素とアッパーイーストの洗練された美意識を融合させたもので、記憶に残る壮大な演出となった。

近年のメティエダールは、中国・杭州イギリス・マンチェスターセネガル・ダカールなど、従来のラグジュアリーブランドが選ばなかった都市を舞台としてきた。それゆえ、今回のニューヨーク開催は、ブランドにとって商業的・文化的に重要な都市への回帰であり、新たな時代の幕開けを告げる象徴的な一歩ともいえる。

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