8月6日(現地時間)、プラダ グループ(Prada Group)は、新設ポジションである最高コミュニケーション責任者(Chief Communication Officer)にクリストファー・バグ(Christopher Bugg)を昇格させたことを発表した。任命は即日付で発効され、グループのグローバル・コミュニケーション戦略を主導する重要な役割を担う。
バグは、プラダ(Prada)、ミュウミュウ(Miu Miu)、チャーチ(Church’s)、カーシュー(Car Shoe)を含むグループ全体の広報・コミュニケーションを統括し、チーフマーケティングオフィサー兼CSR責任者のロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)直属のもとでその任務にあたる。
プラダ グループの広報声明では、「これまでの数年間で、彼はグループおよび各ブランドのポジショニング強化に根本的な貢献を果たしてきた」と評価されている。実際、バグは2020年1月にアジア地域のマーケティング&コミュニケーション・ディレクターとしてプラダ グループ入社して以降、数か月でグループ全体のコミュニケーション・ディレクターに昇進し、急速にその存在感を高めてきた。
またそれ以前には、ルイ ヴィトン(Louis Vuitton)のグローバル・デジタル・コミュニケーション・ディレクターや、カルバン クライン(Calvin Klein)でのグローバル・バイス・プレジデント(デジタル・マーケティング担当)など、ニューヨークとパリの両軸で積み上げてきた国際的なキャリアがある。
ちなみに、今回の人事が発表されたのは、プラダ グループがヴェルサーチェの買収完了(2025年下半期予定)に向けて本格的な組織体制の再編を進めるタイミングと一致する。この買収金額は12億5,000万ユーロにのぼり、完成後はグループのブランド価値と市場展開において大きな影響を及ぼすとみられる。
今年4月にヴェルサーチェは、ミュウミュウのデザイン&イメージディレクターを務めていたダリオ・ヴィターレ(Dario Vitale)をチーフ・クリエイティブ・オフィサーに任命。一方で、これまでブランドのチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)を務めてきたドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)は、2025年4月1日付でブランドアンバサダーへと役職を移行を発表した。
なお、プラダ グループは、2025年上半期の売上高が前年同期比8%増の27億4,000万ユーロに達し、グローバル市場の不確実性が高まるなかでも着実な成長を維持している。
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