8月14日(現地時間)、イタリアのラグジュアリーブランド「ヴァレンティノ(Valentino)」の最高経営責任者(CEO)を務めていたヤコポ・ヴェントゥリーニ(Jacopo Venturini)が、同職を退任したことが明らかになった。最終勤務日は8月13日であり、同社は「個人的な理由により休養を取る」という本人の意思を受け、双方合意の上で雇用契約および取締役としての職務を終了したと発表している。
後任CEOはまだ決定しておらず、「追って発表する予定」とのこと。しかし、一部関係者の間では元マルジェラ(Margiela)および元クロエ(Chloé)のCEOであるリカルド・ベリーニ(Riccardo Bellini)が後任となる可能性が噂されているようだ。
しかし、ラグジュアリー市場の低迷はヴァレンティノにも影響を及ぼす。2024年の売上高は前年比2%減の13億1,000万ユーロ、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は2億4,600万ユーロで前年から22%減少した。
また、今後の経営課題として、ケリング(Kering)による買収プロセスが控えている。2023年、ブランドを所有するカタールの投資ファンド、マユーラ(Mayhoola)はヴァレンティノ株の30%をケリングに売却。この契約には、2028年までにケリングが全株式を取得できるオプションが含まれている。9月15日にケリングの新CEOに就任予定のルカ・デ・メオ(Luca de Meo)の下で、この条件が見直される可能性も市場では指摘されている。
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