ティファニー(Tiffany&Co.)、2025年全米オープンで没入型ポップアップを展開

Tiffany& Co.

ニューヨーク生まれのジュエリーブランド「ティファニー(Tiffany & Co.)」は、2025年全米オープンにて新たなデザインのポップアップを披露した。会場は、ニューヨーク・クイーンズのUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター内ファウンテン・プラザ。クラフトマンシップ、創造性、そしてスポーツへの情熱を体現する没入型空間として注目を集めており、同ブランドにとって3年連続の出展となる。

巨大なシンボルと伝統のトロフィー

来場者をまず迎えるのは、ティファニーブルーに彩られた巨大なテニスボールだ。ポップアップ内部には、男女シングルスの優勝者に贈られるチャンピオンシップトロフィーが展示されている。ロードアイランド州カンバーランドにあるホロウェア工房で、熟練の銀細工職人が手掛けるこのトロフィーは、1987年以来、40年近くにわたり全米オープンを彩ってきた。

トロフィーの高さは、約46センチ、重さは約4キロのスターリングシルバー製。スピニングやシルバースミス技法、手彫り、研磨といった伝統的な技術を組み合わせ、完成には約6か月と66時間の作業を要する。まさにティファニーのクラフトマンシップを象徴する存在だ。

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ダイヤモンドをあしらった「ハードウェア」ラケット

また、今年初登場するのは、ブランドの代表的コレクション「ティファニー ハードウェア」から着想を得た唯一無二の特注テニスラケットである。

ラケットの前面には約5カラットのダイヤモンドがあしらわれ、24金ヴェルメイユ加工を施したテニスボールには縫い目に沿って約7カラットのダイヤモンドがセッティング。スポーツとハイジュエリーを融合させたデザインは、ティファニーならではの卓越したサヴォワールフェールを示している。

さらに、今年のポップアップには、メタ(Meta)と連携したAI体験も導入。来場者はデジタル上でテニススターに扮し、センターコートでトロフィーを掲げる自身の姿を楽しむことができる。

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ティファニーがトロフィー制作に携わってきた歴史は19世紀にさかのぼる。1860年にプリークネスステークスの優勝者に贈られる「ウッドローン・ヴェース」を手掛けて以来、スーパーボウルのヴィンス・ロンバルディ・トロフィーやNBAファイナル、WNBAファイナル、FIFAクラブワールドカップ、PGAツアー、マイアミグランプリなど、数々の世界的スポーツイベントに関わってきた。

さらに2022年にはeスポーツ「リーグ・オブ・レジェンド世界選手権」のトロフィーを制作するなど、その活動は新領域へも広がっている。現在では年間約65のトロフィーを手掛け、スポーツの舞台に輝きを添え続けている。

同ポップアップは、全米オープン開催期間中の8月18日から9月7日まで公開されている。

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