バレンシアガの新キャンペーンが大炎上!2,500 万ドルの訴訟問題に!

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ケリングの傘下にあるラグジュアリーブランドのバレンシアガ(Balenciaga)の新キャンペーンが物議を醸している。

今回大きな物議を醸したキャンペーンは、幼い2人の少女がボンデージギアを着用しているテディベアを持ち、まるで児童ポルノを連想させるもの。「子どもを性の対象にしている」との大批判が巻き起こり、謝罪を余儀なくされた。またブランドはこれを受け、新しいホリデーキャンペーンのビジュアルを即座に取り下げた。

また、今回の炎上に更なる火を注いだのは、広告の中に児童の性的虐待画像に関する連邦最高裁の判決文書とみられる書類が写っており、その書類の上にバレンシアガのバッグを乗せるというショットだった為である。

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今回問題視されたビジュアルの一つ
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児童の性的虐待画像に関する連邦最高裁の判決文書とみられる書類が写りこんでいたビジュアル

抗議を受けて、バレンシアガはインスタグラムのストーリーズに声明を投稿し、「私たちのキャンペーンで不穏な文書を表示したことをお詫びします。私たちはこの問題を非常に深刻に受け止めており、2023 年春のキャンペーンの写真撮影に未承認のアイテムを含め、セットを作成した当事者に対して法的措置を講じています。私たちは、あらゆる形態の児童虐待を強く非難しており、子供たちの安全と福祉を支持します。」と述べた。

また、このキャンペーンの少女たちの写真を撮った写真家ガブリエル・ガリンベルティ (Gabriele Galimbreti) 氏は、インスタグラム上でどちらの画像の内容についても彼は責任を負っていないと主張。

現在、バレンシアガは、児童ポルノ裁判所の判決とBDSMテディベアを含む物議を醸した広告キャンペーンの制作会社ノース シックス社 (North Six, Inc.) とセットデザイナーのニコラス デ ジャルダン( Nicholas Des Jardins )氏と彼の名を冠した会社に対して、2, 500万ドルの訴訟を起こしている。マンハッタン最高裁判所は「バレンシアガが彼らを雇って制作を依頼した広告キャンペーンに関連して、被告が引き起こした大規模な損害賠償を求めるために」訴訟を起こしていると主張した。またブランド側は、製作会社のノース シックス社とデ ジャルダン氏が知らないうちに法廷文書の画像を撮影に使用していた事も申し立てている。

上記の訴訟を明らかにしてから3日後の11月28日、バレンシアガはインスタグラムで新たな声明を発表した。

声明は「最近の広告キャンペーンをめぐる論争に対処したいと思います。」という一文から始まり、「今回物議を醸しているこのキャンペーンについて、バレンシアガが全責任を負う」と主張した。続けて、「内部および外部の調査が進行中ですが、次の措置を講じています。私たちは、組織と共同作業の方法を綿密に見直しています。創造的なプロセスと検証手順に関する構造を強化して、こういったことが再び起こらないようにしたいと考えています。」と明記した。

ブランドはまた、「子どもの保護を専門とし、子どもの虐待と搾取を終わらせることを目的とする組織との基盤を築いています。」と加えている。

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ファッション業界ではこのような無礼で批判的なキャンペーンが、世間の炎上を生むことが度々見られている。

2018年にはドルチェ & ガッバーナが、上海で予定されているランウェイ ショーの前に、イタリア料理を箸で食べる中国人モデルをフィーチャーした不快な動画を投稿し、炎上を巻き起こした。今回のバレンシアガの論争は、親会社のケリングにも悪影響を与える可能性があるが、現時点でケリングは声明を発表していない。

バレンシアガは先月、差別的なコメントをSNSに投稿したお騒がせラッパーのカニエ ウエスト(Ye)氏との契約を打ち切ったばかり。また最近ではツイッターのアカウントを削除し、イーロン・マスク氏に抗議を示していた。

「バレンシアガとしては反ユダヤは許容できないけれど小児性愛はその限りではないということだろう」「カニエを切ったバレンシアガを絶賛していた人々は、当然バレンシアガも切るべきだろう」と世間からは厳しい声が相次ぎ、波紋を広げている。

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