ビヨンセ(Beyoncé)が温めてきたヘアケアブランドが、ついに2月20日に発売される。
昨年5月にビヨンセは、自身のインスタグラムに、新しいヘアケアラインの構想をほのめかす内容を投稿していたが、今月に入り、ヘアケアライン「セクレド(Cécred)」を発売することを正式に発表した。
このブランド名「セクレド(Cécred)」は、ビヨンセの “Cé “と「神聖な」の意味を持つ “sacred “を融合させて名付けられたものだ。ビヨンセは、ブランドを立ち上げる過程で深いインスピレーション源となったのが、彼女の母親のティナ・ノウルズ=ローソン(Tina Knowles Lawson)だったと語る。と言うのも、ビヨンセが初めて社会人として働いたのが、母が経営するヘアサロンの床掃除であり、ここから彼女がアーティストとしての進化していく物語が始まっているからだ。そんなブランドのキャンペーンビデオには、ビヨンセの母親が出演しており、大切な家族のアーカイブを散りばめた作品となっている。
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同ブランドは、自社のEコマース・プラットフォームで2月20日より独占販売を開始する。セクレドの製品、価格、流通網の詳細はまだ明らかにされていないが、2022年6月に米国特許商標庁に出された商標出願によると、ヘアケア、ビタミンサプリメント、電動ヘアスタイリングツール、コーム、キャンドル、育毛促進剤、ヘアアクセサリーなどが含まれているという。
これまでにビヨンセは、アパレルブランドやスポーツウェア、香水などを手掛けてきた。特に香水では、2010年に発売された「ヒート(HEAT)」以来、現在までに15種類の製品を発売した実績がある。
近年、セレブリティの間では、リアーナのフェンティ・ビューティ、レディー・ガガのハウス・オブ・ラボ、セレーナ・ゴメスのレア・ビューティを始めとした、ビューティー業界への進出が相次いでおり、昨年夏に発表されたJLLのレポートによると、セレブリティブランドの53%が美容カテゴリーに属しているという結果が報告された。
その中でも、多くの美容ブランドがメイクアップやスキンケア製品に焦点を当てる中、ビヨンセはヘアケアという分野を選択。セクレドの発売が目前に迫る今、将来的に同ブランドは、ビヨンセの歌手、プロデューサーを超えた、起業家として新たなスタートを象徴するものに発展していくだろうと、世間からは高い期待が寄せられている。