カルティエ(Cartier)、ニューヨークのソーホーに新ブティックをオープン

11月18日(現地時間)、ハイジュエリーブランドのカルティエ(Cartier)は、ニューヨークのソーホー地区に新しいブティックをオープンした。新店舗の住所は、ソーホーのグリーン・ストリート102番地(102 Greene Street )。

カルティエとニューヨークの関係には歴史があり、メゾンのアイコニックな作品である「LOVE コレクション」や「ジュスト アン クル」のブレスレットは、1960年代から70年代にかけてニューヨークのダウンタウンで活躍したアルド・チプロ(Aldo Cipullo)によって生み出された。こうしたカルティエを象徴するアイコンジュエリーは、長い間多くの人々に愛され続け、ニューヨークの産業と反骨精神へのオマージュとなっている。

左:LOVE ブレスレット 右:ジュスト アン クル ブレスレット Courtesy of Cartier

カルティエ・ノースアメリカ、社長兼CEOのウォルター・ボロニノ(Walter Bolognino)氏は、「カルティエの歴史を語る上で、ニューヨークを抜きにしては語れません。」「私たちはこの街で100年以上存在感を示してきました。ソーホーにブティックをオープンすることは、ダウンタウンの歴史と豊かな文化に彩られた、カルティエのニューヨーク・ストーリーの新たな一章を象徴するものです」と声明の中で述べた。

新ブティックが入った建物は、元々建築家ヘンリー・ファーンバック(Henry Fernbach)によって1881年に造られた。新しい店舗の設計は、パリを拠点とする建築事務所「Studioparisien」が手掛け、カルティエの時代を超越したデザインコードとソーホーの産業と創造性の遺産を融合させた現代的な美学を体現させている。店内は4階建てで、Studio François Mascarelloによる藁の寄木細工のパネルや、メゾンの象徴である豹の壁画を含む特注のアートワークが、建物オリジナルの鋳鉄の天井、柱、樽型の天窓を引き立てている。メインエントランスは、1960年代から70年代にかけてこの住所に入居していた彫刻家、ウィリアム・タールがデザインした象徴的な14フィートの鉄扉がそのまま残されたという。

カルティエ・ソーホー新ブティックの4フロアを結ぶ階段

店内に入ると、ゲストは商品提供とケアサービスに特化した「ギャラリー」に迎えられる。ブティック2階の「スピークイージー」は、緑色の大理石のバーとラウンジ席、ホスピタリティ・サービスが自慢で、3階の「ロフト」は、戦後のニューヨークでクリエーターたちのスタジオや居住区を兼ねていたダウンタウンの歴史的な空間を思い起こさせるものになっている。なお、4階のロフトにあるルーフトップは、2024年春頃にオープンする予定だ。

リビングルーム、ダイニングルーム、ライブラリーのある3階のスペース
2階には緑の大理石で造られたバーが設置。
2024年春頃にオープン予定の4階のルーフトップテラス

同ブティックでは、ジュエリー、ファインジュエリー、時計、レザーグッズ、フレグランス、アート・オブ・リビングなど、あらゆるカテゴリーの取り扱いがある。また、このブティック限定品として、180個のブリリアントカット・ブラウンダイヤモンドをパヴェ セッティングしたブラッシュドブラックPVD仕上げの「ローズゴールド製 限定エクル ブレスレット」、「ローズゴールド製 限定パンテール ドゥ カルティエ タイムピース」の他、特別仕様のカルティエ アイウェアとカスタム ステーショナリーなどが発売されている。

カルティエは1847年のパリで、創業者ルイ=フランソワ・カルティエ(Louis-Francois Cartier)によって設立された。現在、同メゾンは世界中に275のブティックを誇り、ニューヨークにも3店舗を構えている。

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