ディオール(Dior)は、クリエイティブ・ディレクター、キム・ジョーンズ(Kim Jones)と日本の著名な現代美術家、大谷工作室とのコラボレーションによるユニークで特別なカプセルコレクション「ディオール&大谷工作室」を発表した。
コレクションの主役となるのは、有名な彫刻家である大谷工作室によって生み出された、小さな緑のモンスターだ。この小さな緑のモンスターは、カプセルコレクションの様々なアイテムに登場し、オーバーサイズのセーターや、ボンバージャケット、半袖Tシャツ、手持ちのアクセサリーなどのアイテムをさりげなく引き立てている。
ディオールのアイコニックなデザイン要素をシームレスに取り入れているもの特徴だ。バーガンディとピンクをディオールの斜めトワル柄に取り入れ、伝統的なディオールのロゴを独創的に再解釈。ブランドのラグジュアリーなステータスを象徴する「クリスチャン・ディオール・クチュール」のタグは、リラックスしたパンツを中心に、さまざまなアイテムにあしらわれている。
また、このコレクションには、数量限定のB33テニススニーカーも加わっていることも、ファンにはとっては見逃せないだろう。
2005年に創立された大谷工作室は、日本の陶芸アーティストの注目すべき新しい潮流を生み出した存在だ。00年代後半からキャリアをスタートさせて以来、伝統的な芸術技法と現代的な美学を見事に融合させる手腕により、今日まで名声を築いてきた。
過去数シーズンに渡って、ファッション業界では「クワエットラグジュアリー」がトレンドとなり、控えめなエレガンスに焦点が当てられてきたが、そんな中、ジョーンズの指導の下、ディオールがこの地味なトーンから逸脱していくは新鮮味がある。大谷工作室のユニークな遊び心が、ディオールの洗練されたスタイルと調和し、ファッションの面白さを再認識させてくれるコレクションだ。