仏ラグジュアリーメゾンであるディオール(Dior)は、次回の「ディオール 2025年 クルーズ・ショー」を6月3日(月)に、スコットランドのパースシャーにあるドラモンド城の庭園で行うことを発表した。
毎シーズン、世界中の様々なディスティネーションで開催されるこのクルーズ・ショーは、その土地に根付く伝統文化や技術にスポットライトを当て、地元のアーティストや職人たちとコラボレーションし、創り上げられている。クリエイティブ・ディレクターのマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)は、2024年クルーズコレクションの舞台に、メキシコシティのサン・イルデフォンソ学院を選んだ。ショーのテーマはメキシコの女性画家のフリーダ・カーロだったが、サン・イルデフォンソ学院は、カーロが夫のディエゴ・リベラと出会い、彼の大作壁画が収められている場所だった。
今回ショーが行われるドラモンド城は、スコットランドでも最も魅力的な庭園と呼ばれ、1995年に公開された映画「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」の舞台として最もよく知られている場所だ。実は、ディオールがスコットランドを訪れるのは初めてのことではなく、1955年の春コレクションでは、近くのグレンイーグルス・ホテルで舞踏会が開かれた。
メゾンは今回のショーについて、「過去と未来が出会う詩的な招待状、メゾンの始まりから築かれたユニークで力強い絆を讃える、1947年秋冬のデフィレ」とプレスリリースの中で述べている。
ディオールは、2025年クルーズ・コレクションを通じて、パースシャーのドラモンド城庭園の16世紀の収穫にオマージュを捧げ、その広範な遺産を思い起こしながら、ドラマチックなショーを披露するに違いない。
なお、4月15日にはニューヨークのブルックリン美術館で、ディオールの2024年秋のレディースプレタポルテのショー が行われる予定だ。